大阪・関西万博のシンボル『大屋根リング』。閉幕後にどういう形で残すのか、吉村洋文知事から新たな案です。
1周約2km、高さ最大20mでギネス世界記録にも登録された大阪・関西万博のシンボル『大屋根リング』。閉幕後の活用についてはこれまで、解体してベンチや手すりなどの材料として再使用する案のほか、リング北東部分の約200mをリングの上には登れない形でモニュメントとして残す案が挙げられていました。
そんな中、5月2日の検討会に出席した大阪府の吉村知事は、リングの一部をそのままの形で残す新たな案を提示したことを明らかにしました。
(大阪府 吉村洋文知事)「今のリングの建築美と形と、そして大屋根があって、その上を歩いて空を見上げることができる、万博で感じた同じ景色を見ることができる。そこを残さないと意味がないと思います」
しかし、大屋根リングをそのままの形で残す場合には、維持費などが10年間で約17億円かかる試算だということです。
活用方法や費用負担などについては、6月23日に開かれる万博協会の理事会で正式に決定する見通しです。