無罪判決が相次いでいる労働組合をめぐる裁判。また、無罪が確定です。
ミキサー運転手で連帯労組「関西地区生コン支部」の組合員・吉田修さん(63)は2017年、京都府木津川市の生コンクリート会社で働く組合員の男性が子どもを保育所に通わせるために必要な「就労証明書」の発行を、会社の役員に執ように求めたなどとして、強要未遂の罪に問われていました。
1審の京都地裁では有罪判決を受けたものの、2審の大阪高裁では逆転無罪に。その後、最高裁から無罪判決を破棄されて裁判が差し戻されましたが、今年4月、大阪高裁は「会社には証明書の作成義務があり、吉田さんの行為は社会的正当性を欠くとはいえない」として再び無罪を言い渡していました。
そして、期限の5月1日までに検察側は「適法な上告理由までは見いだし難い」と上告を断念。吉田さんの無罪が確定しました。
(吉田修さん)「ほっとしたわ。家族にはほんまにいろんな迷惑かけたから」
一連の関西生コン事件の裁判では、法廷で争うのべ39人のうち20人に無罪判決が出る異例の展開となっています。