目を凝らして画像をよく見て!奈良公園では、今年初めての鹿の赤ちゃんが生まれました。どこにいるでしょう?

1日午後1時ごろ、奈良公園内にある旅館の茂みで、母鹿の近くに座っている鹿の赤ちゃんが発見されました。

落ち葉の上でじっと座っている体長は51センチ、体重は3キロほどの小鹿ちゃん。奈良公園で今年初めて生まれた赤ちゃんです。

生まれて間もないため、まだ上手に歩くことはできませんが、これからどんどん活発になるといいます。

撮影したのは「奈良の鹿愛護会」です。どの画像を見ても、周囲の落ち葉や枝に溶け込んで、しっかり探さないと見つけにくい鹿の赤ちゃん。

やはり保護色なんでしょうか。

愛護会によりますと、小鹿の体表には白い斑点が集まり、この斑点は体が大きくなるにつれ見えにくくなっていくといいます。茶色の体毛と白い斑点のおかげで、外敵などから発見されにくくなっているそうです。

母鹿は森の中で出産することが多く、生まれた小鹿は窪地や切り株、木の根元で、ひっそりと身を潜めていることが多いそうです。

その間、母鹿は離れて草を食べるなどして過ごすそうですが、鳴き声がすると、すぐさま小鹿の元へ戻って乳をあげるなどするそう。もし奈良公園の中で小鹿だけをみつけても、母鹿が目の届く範囲にいるので、そっと見守ってくださいということでした。

奈良公園では7月にかけて、およそ200頭の子鹿が生まれる見込みです。

今回生まれた小鹿はしばらくの期間、「鹿苑」で生活をして、7月に「公園デビュー」をするということです。