「すべてが嫌になったから、人を殺そうとして、乗っていた車で突っ込み、数人の小学校の生徒をひき殺そうとした」こう供述して、殺人未遂の容疑を認めているという矢沢勇希容疑者(28)。

警察によりますと、矢沢容疑者は小学生らを無差別に殺害しようとして大阪市西成区の路上で車を走行させ、ぶつけてけがをさせた疑いがもたれています。

小学2年と3年の男児計6人が軽傷、小学2年生で7歳の女児が重傷です。

矢沢容疑者の自宅は東京都東村山市の集合住宅。なぜ大阪に来ていたのでしょうか?

東村山市の自宅付近で取材すると、容疑者を知る人に話を聞くことができました。

曰く、3~4年くらい前に団地に引っ越してきて、入居早々挨拶のために顔を見せるなど、青年らしく真面目な印象だったということです。

家族と離れて、一人暮らしをしていたのではないかということで、集合住宅に家族が姿を見せていたこともあったということです。

また仕事は、「介護関係、もしくはリハビリ関係に就いていたのではないか」ということで、数年前に、『仕事は大変ですか』と聞いたところ、「介護の仕事好きなので」と真面目そうな返答だったことが印象に残っていると話しました。

矢沢容疑者と、事件を起こした”大阪”との関連について聞くと、「大阪の話は聞いたことがない」ということでした。

また、容疑者と同じ階に住む住人は、「そんなに生活音はなかったが、夜中にドタバタ階段を上り下りするような音があった」と話しました。

別の住人は、「1週間全く電気がつかなくて、大丈夫かなと思ったことはある。ポストに郵便物が溜まってることはあった」と話しました。

事件に至るまでにどのような背景があったのか。

警察は使われた白いSUV車はレンタカーとみて入手経路を調べるとともに、なぜ大阪の西成区に来たのかなど、経緯について調べています。