堺市の“しぼんだ”気球、今年10月上旬の運行開始へ
1日、堺市は世界文化遺産百舌鳥・古市古墳群のひとつ「大山古墳」を気球で上空から眺めるために進めていたガス気球事業について、今年10月上旬の運行開始を目指すと発表しました。
この計画は、約6年前に百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録されたことがきっかけで始まりました。日本最大級の前方後円墳ゆえに地上から全景を眺められない「大山古墳」を上空100mの高さから眺めるというものです。
大阪府と堺市は2020年の運行を目指しましたが、新型コロナの影響などで思うようには進まず。なんとかおととし4月に大量のヘリウムガスを充てんし、運行開始の日を待っていました。
しかし、ガスを充てんさせた約2週間後、ガスが気球の外に漏れ、しぼんでいることを確認。その後、原因を調査するも特定には至らず、ガス気球を運行する事業者は、安全対策として、機材をイギリス製のものからフランス製に買い換えるとしました。
今回の発表では、今年10月上旬の運行開始に向け、5月から8月に大山公園で機材を納品する前の準備工事を行い、9月には気球設備の設置工事やテスト飛行などを実施するとしています。
気球は1回約15分で定員30人。搭乗料金は、大人3600円、子ども2400円(堺市民は大人2900円、子ども1900円)で調整中、また海外からの観光客について料金を分ける方法も検討中だということです。