豊中市の集合住宅で飲食店の店長とみられる若い男性が刃物で刺され死亡した事件で、警察は男を殺人未遂容疑で再逮捕しました。

警察によりますと、先月30日午前0時半ごろ、豊中市柴原町の集合住宅の前で「どなり声が聞こえる。おでこを包丁で切られた」と40代の男性から110番通報がありました。

警察官が駆け付けると、会社員の杉本孝裕容疑者(52)が路上で血の付いた刃物を持ち歩いているのを発見しました。

目撃者が撮影した映像では、杉本容疑者は警察官に向かって「はよいけ!人死ぬぞ。お前、俺殺人犯になるやんけ」などと怒鳴り声をあげていました。

警察は銃刀法違反の疑いで杉本容疑者をその場で現行犯逮捕。そしてきょう、通報した45歳の男性の顔を包丁で切りつけ、殺害しようとした殺人未遂の容疑で再逮捕しました。男性は目の上に約5センチの切り傷を負いました。

警察が杉本容疑者が住む集合住宅の部屋を訪れると、男性が血を流して倒れていて、その後、死亡が確認されました。

警察によると、死亡した男性は24歳の竹中維吹さんだったことが確認されました。

竹中さんは大阪市内の飲食店店長とみられ、通報した男性と共に未払いの飲食代を求めて容疑者の部屋を訪れていたとみられ、警察はいきさつを詳しく調べています。