長年親しまれてきた『梅田ロフト』が4月30日、茶屋町での35年に及ぶ営業を終えました。

営業終了時には従業員らが入り口前で並び、「皆さん遅くまでありがとうございます。35年間支えていただきありがとうござます。茶屋町での営業は終了しますが、また元気にオープンしますのでその際はぜひよろしくお願いします。長い間ありがとうございました」とあいさつをしたところ、営業終了の様子を一目見ようと訪れた客からは「ありがとう」と拍手が起こりました。

▼客からは名残惜しむ声「すごく寂しい」「ぽっかり心に穴」

営業終了を見届けた客からは名残惜しむ声が聞かれました。

(梅田ロフト開店時から通っていた客)「寂しいです。ここができた時から来ていたのですごく寂しいです。結構好きでしたいろいろなものがあって。少し時間ができたら遊びに来るような場所、いつまでもいていられる場所でした。この辺りは明るくて人もいて楽しい所だったのに本当に寂しいです」

(学生時代から通っていた客)「2日前も来たけどラストデイに合わせてきました。オープンしたての時に来ていました。中学生・高校生・大学生になっても通っていて、最近も楽しんで買い物をしていたのでショックです。ロフトがあるから茶屋町だと思っていました。ぽっかり心に穴が開く感じです」

関西初のロフトとして1990年4月にオープンした梅田ロフト。1987年に開業した渋谷の1号店に続き、ロフト2号店としてオープンしました。

店舗の売り場は1階から8階まであり、日用品や化粧品のほか、キャラターグッズなど幅広く雑貨を取り扱い、売り場面積は「関西最大」です。

しかし、近年はワンフロアで買い物をしやすい店舗が主流となっていて、多くの店舗が200~300坪ほど。約1600坪の梅田ロフトも時代のニーズに合わせた売り場へ変えることにしたということです。

梅田ロフトへのメッセージが1500通以上寄せられていました。

 「はじめての一人暮らし テーブルここで買いました」
 「いっぱいここでデートしました」
 「ありがとう!すきな場所でした!!」

さらには、競合他社の影響でピーク時の売り上げを確保できていないことなども理由に、去年9月、この場所での営業を終了することを発表。35年間の茶屋町での営業に幕を下ろすことを決めました。

梅田ロフトは5月21日、移転先の阪神梅田本店で新たなスタートを切ります。

一方、移転後、茶屋町のビルがどう活用されていくかは未定だということです。