4月30日未明、京都市下京区で国道1号が地中から漏れ出した水につかり、復旧作業が行われています。漏水が確認された水道管には30センチ以上の穴があく破損が見つかったということです。

 京都市上下水道局は、漏水の原因は水道管の老朽化によるものとしたうえで、漏水が確認された水道管は、入れ替え工事の対象だったということです。

 今回の事態について、京都市の上下水道局が午後4時ごろから会見を行い、「漏水の発生と交通規制等により、お住まいの方に多大なご迷惑をおかけし申し訳ございません」と謝罪しました。

 30日午前3時半ごろ、京都市下京区の国道1号の高倉交差点付近で、「道路に水があふれている」と通行人から通報がありました。

 警察によりますと、道路の複数の場所から水が漏れ出し一帯が冠水したということです。

 京都市上下水道局によりますと、漏水の原因は1959年に敷設された道路下にある直径300ミリの水道管の老朽化によるもので、水道管に30センチ以上の穴があき、そこから水が漏れ出たということです。今回の漏水で断水は発生していないとしています。

 水道管が破損した原因については、錆や外部からの腐食などの影響の可能性があり、老朽化して脆くなったと考えられるということです。

 現在はストッパーを取り付けたことで漏水は止まっているということです。

 現場付近では水の濁りなどの影響が一時出ました。京都市上下水道局は30日中には復旧工事を完了させ、交通規制を解除する予定です。

▼漏水の水道管は入れ替え工事の対象‥60年程度を目安に交換

 京都市上下水道局によりますと、今年1月に漏水の調査を実施していましたが、その際に漏水は確認されなかったということです。水道管はおおむね60年程度を目安に交換しているとしています。

 漏水が確認された水道管は入れ替え工事の最中だったということですが、漏水が発生した当時は工事は行われていなかったということです。

 京都市上下水道局は「漏水の発生とそれに伴う交通規制等により、周辺にお住まいの方をはじめ、多くの方に多大なご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません」と謝罪したえで、「漏水の早期の復旧に務め、浸水等の被害に遭われた方々に丁寧に対応させていただくとともに、老朽管の更新等の対策を着実に進めてまいります」とコメントしました。