JR福知山線脱線事故の遺族らが、企業の刑事責任を問う「組織罰」の制定を求め、署名活動を行いました。

 JR尼崎駅で署名活動を行うのは、2005年に起きたJR福知山線脱線事故の遺族らです。この事故では、JR西日本の歴代の社長ら4人が業務上過失致死傷罪で個人として起訴されましたがいずれも無罪が確定。いまの日本の刑法では企業を罰する規定がなく、遺族らは企業など組織の責任を問う法律「組織罰」の制定を求めて約10年、署名活動などを続けてきました。

 長女を亡くした大森さんは…

 (事故で長女を亡くした 大森重美さん)「組織のトップの責任を問わないと組織は変わらない。こういう事故を起こしたらダメやということを(伝えるために)遺族としてできる範囲のことをやっていこうと思いを強くした」

 事故から20年。同じ悲劇が起きないように遺族らは願い続けています。