中古品買い取り業者を取材した毎日放送のバラエティ番組が、BPO=放送倫理・番組向上機構から、放送倫理違反があったと指摘されました。

毎日放送は、ローカルバラエティ番組「ゼニガメ」で、おととし11月以降、3回にわたって、中古品買取業者が遺品などを買い取る様子を放送しました。

去年7月の放送では、業者が金庫から見つかった金の延べ棒を買い取りましたが、金庫や延べ棒は業者が仕込んだもので「依頼者」も業者の知人だったなど、放送の一部で事実と異なる内容だったことが明らかになりました。

これに対し、BPO=放送倫理・番組向上機構は、番組側は業者による仕込みを見抜けなかったとしたうえで、基本的な事実確認などの取材が不十分だったとして、「放送倫理違反があった」と判断しました。

■毎日放送のコメント

問題となった「金の延べ棒」の買取シーンについて、BPOは「取材先の業者による“仕込み”だった」とした上で、「基本的な事実確認などの取材が不十分であったと言わざるを得ない」と判断しました。

こうしたご指摘を真摯に受け止め、今後の番組制作において事実確認の徹底など、引き続き再発防止策を実行してまいります。