１１月２３日（木・祝）には大阪と兵庫で優勝記念パレードが行われるオリックス・バファローズ。それを前に、去年現役を引退した野球解説者の能見篤史さんが、オリックス戦士にインタビュー。今回は、首位打者を獲得するなどパ・リーグ３連覇の立役者となった頓宮裕真選手を直撃しました。大のオリックスファンとして知られるお笑い芸人のチキチキジョニー・石原祐美子さんとともに、頓宮選手の素顔に迫りました。
頓宮「甲子園のホームランはめっちゃ気持ちいい」
ＭＢＳ井上雅雄アナウンサー：頓宮選手にいろいろと伺っていきたいのですが、まず、能見さん、首位打者獲得です。
能見篤史さん：すごかったですね。でも、昨季の後半くらいからすごくいい感じで打っていたのはあったんですよ。なので、驚きはなかったですけど、やっぱ実力通りの力を発揮したんだなっていう感じでしたね。
頓宮裕真選手：今季は途中までヒットがずっと１位で、能見さんに会うたびに「お前そろそろ成績落ちてくるな」「まだか、まだか」みたいに言われていたので、最後まで調子よくいけてよかったです。
能見：２割８分まで落ちるなって言ってたら、まさかの返しが「２割８分あったら十分じゃないですか」って。
頓宮：そうですね。
井上：今回、日本シリーズでもそうでしたが、甲子園のホームランはほかとは違いますか？
頓宮：めっちゃ気持ちいいです。交流戦のときも打ったんですけど、（オリックスファンがいる）レフトスタンドだけ沸いているんで。審判見るより、そっちを見て僕はいつもホームランを確信します。
チキチキジョニー・石原さん：スタンド見てくれてるの？
頓宮：スタンドがめっちゃオリックスのところだけ沸いているので、僕はそっち見て確信してます。
石原：実は私、あの日もスタンドにいたんです（笑）
“金色に輝く”左手 能見「オリックスファンも気になってるはずですよ」
井上：中嶋（聡）監督から「休んで首位打者が取れるほど甘くはない」という厳しい言葉もありましたけど、なにか監督とは話はされたんですか？
頓宮：実は、けがの前にインフルエンザになってしまって、入院したんですよ。インフルエンザが治って、けがを発表して。なので監督とは優勝の時しか会っていないですね。
井上：実際、話していたらどんな監督なんですか？
頓宮：めちゃめちゃ優しいですね。笑顔で接してくれます。ファンの皆さんはテレビの中嶋監督しか知らないと思うんですけど、そりゃ怖いやろなぁと（笑）。でも、本当はめっちゃ優しいです。
井上：頓宮選手の左手が光り輝いてますね。
能見：その左手はオリックスファンの方も気になってるはずですよ。
頓宮：これ、森（友哉）さんから首位打者祝いでもらったロレックスです。
能見：内緒にされていたの？
頓宮：夕方６時ぐらいにお風呂に入っていて、上がったら電話がかかってきて、森さんから「何しとんや」って。「今からカツサンド持っていくわ」って言われて、カツサンド取りにいきますって下に取りにいったら、（時計を）くれたっす。ずっと時計ほしいんですよーって言ってて、金色がほしかったんで、いいのないですか？って言って。そしたら、時計をくれる１か月くらい前から、時計の話をした時に森さんが「金色はやめとけ」みたいなことを言われました。
能見：それで時計をもらって、「カツサンドは？」とは言わなかったの？
頓宮：ロレックスの袋見たときに、これカツサンドですよね？って言いました（笑）。でも開けた瞬間めっちゃうれしかったです。
頓宮「能見さんはサインが違ったら首を振らず、ずーっと見ている。めっちゃ怖かった」
能見：後輩から見た頓宮選手は怖いかもしれないですね。僕も最初オリックス行ったときは、この風貌なので、ちょっと怖いんちゃうんって思っていました。
頓宮：いやいや、能見さんってサイン出して違ったら首振らないんですよ。ずーっと見ているんですよ。それがめっちゃ怖かったです。
能見：それは弁解させて。首振ると僕の傾向が全部出るから。首振ったら、だいたいフォークか、内角のまっすぐなんだなって思われるから。わざと首振らないときもある。
頓宮：それ、言っといてくださいよ。そんなのみんな知らないですよ。若月さんも言っていましたよ。
能見：あらま。
頓宮：首振らないから（能見さんは）ずーっとこっち見てるんですよ。
石原：言ってくださいよって、もう引退した後やからね。
頓宮：あまりうなずくこともなかったんですよ。そのままパッと投球モーションに入るんで、どのサイン？みたいな。
井上：来年はパ・リーグ４連覇がかかります。来シーズンへの目標、意気込みをいただけますか？
頓宮：今シーズンは応援歌も作っていただいて、日本シリーズ第７戦の９回ウラ２アウトでピッチャー変わった時、変わる前からずっと応援歌を歌っていただいて、それを僕はずっと聞いて打席に入って、ホームランを打てたので、また来年もたくさん声を出して応援よろしくお願いします。
石原：声出す！
（構成：ＭＢＳスポーツ部 伊藤拳）