気象庁が発表した3か月予報では、5~7月の西日本は平年より気温が高い見込みで、今年も暑い夏になりそうです。そんな夏を前に“駆け込み”が増えているのが、エアコン掃除。業者に依頼する場合の選定ポイントは?その道のプロに聞きました。

6年前に購入した「お掃除機能付きエアコン」

 そもそも、エアコンはお金をかけてプロに頼むほど汚れているのか?今回、坂田さん一家に協力してもらい、6年ほど前に購入したというエアコンを初めてプロの手で掃除してもらいました。坂田さん宅のエアコンは掃除機能がついていますが、分解すると奥にほこりがびっしり。坂田さんも「自動でお掃除してもらえるものだと思っていた」と驚いた様子。

 掃除機能付きは分解に手間がかかるため、清掃費用が高くなる傾向があるといい、エアコンクリーニングを行う「EN.force」では、普通のエアコンより6000円高くなります。買い換えるときにはシンプルな機能のエアコンの方がメンテナンス費用は安くなることもあるようです。

 分解し、丸洗いしてみると…黒く汚れた水が流れ出てきました。

エアコン掃除業者の予約は今がピーク!

 プロの業者によるエアコン掃除は今が混みあう時期。EN.forceでは毎年、予約は5~6月がピークに。今年も週末を中心に予約が埋まっていっているものの、まだ空いている枠もあるということです。

 費用は、ノーマルエアコンの場合は1万2000円(税込み)で、お掃除機能が付いている場合は分解に手間がかかる分少し高い1万8000円(税込み)。出張費は2000円~で、大阪市内なら出張費は不要だそうです(※EN.forceの場合)。

 お掃除機能が付いていても掃除には限界があるので、奥まできれいにするならプロに依頼する必要があるといいます。

エアコン設置の落とし穴!?キッチン周辺は要注意

 また、エアコンを設置する際の注意点としてEN.forceの長倉弘和氏は「キッチンのある部屋は避けた方がいい」といいます。それは、油も一緒に吸ってしまい、フィルターに油がこびり付いてしまうからです。

 特にお掃除機能付きエアコンでは、お掃除機能によって機械の中で油が広がってしまい、フィルターについたほこりが取れにくくなるということです。すでにキッチン周辺に設置している人は、できれば毎年掃除した方がよさそうです。

「業者を選ぶポイント」は?

 プロに依頼する場合、業者はどうやって選んだらよいのでしょうか。長倉弘和氏は「ドレンパンの分解はできますか?」と業者に確認することを推奨しています。

 ドレンパンとは結露の受け皿の部分で、ここにはほこり・カビ・虫などが溜まることがあり、外して清掃したほうが清潔に使えるといいます。ただ、分解をする・できる業者、しない・できない業者があるほか、料金が含まれる場合と別料金になる場合があるということです。

 機種によってドレンパンが外せないものもありますが、それも含めて業者に問い合わせする際に聞いてみるといいかもしれません。