4月13日に開幕した大阪・関西万博。初日は14万1000人(関係者含む)が来場しましたが、平日14日~17日の1日平均の来場者数は約7万人と、比較的落ち着いていました。もうすぐゴールデンウィークとなる中、混雑の予想・状況はどのようにチェックする?これから気になる暑さ対策は?広い会場内で歩き回るのは体力が心配…そんな“万博の不安”を解消!実際に会場を訪れたMBS大吉洋平アナウンサーの体験も含めて、ポイントをお伝えします。

【不安1:混雑】公式アプリを随時チェックして計画作りを!

 「自分が万博に行く日、どれくらい混んでいるんだろう…」。そんなときは、会場の混み具合をチェックできる来場者向け公式アプリ『EXPO 2025 Visitors』がおすすめです。スマートフォンでこのアプリをダウンロード→「会場の運営情報」をタップ→ページ遷移後に下へスクロールすると、「入場ゲートごと・時間帯別の来場予約の空き状況」を確認できます(インターネットのサイト『EXPO 2025 Visitors』でも確認可能)。

 例えば、4月18日時点における、19日・20日の入場ゲートの混雑状況は次の通りでした。

 ▼4月19日(土)
  東ゲート:午前9時から入場→「満員」
  西ゲート:午前9時から入場→「満員」
 ▼4月20日(日)
  東ゲート:午前9時から入場→「満員」
  西ゲート:午前9時から入場→「満員」

 この情報は更新される可能性があるため、随時チェックするのがポイントです。団体予約のキャンセルなどが出た場合、混雑状況が変わるかもしれません。

 また、この情報を見て、「今は混雑しているから、もう少し先になってから行こうかな」と考える人もいるかもしれませんが、早めに行くのがよいかもしれません。2005年の「愛・地球博」における“週単位の1日あたり入場者数”を見ると、開幕後、時間が経つにつれて入場者数が増加傾向となりました(※「愛・地球博閉幕後データ集」HPより)。今後、口コミやSNSによって「行くつもりはなかったけれど興味を持った」という人が増えていく可能性があります。

【不安2:予約】“絶対見たい”パビリオンは予約を!

 次は、パビリオン・イベントの予約についてです。4種類の予約・登録方法があります。

 ▼2か月前抽選
  →来場日時予約をした日の3か月前から2か月前の前日まで受け付け
 ▼7日前抽選
  →来場日時予約をした日の1か月前から8日前まで受け付け
 ▼空き枠先着予約
  →来場日時予約をした日の3日前から前日の午前9時まで受け付け
 ▼当日登録
  →会場に入場して10分後から受け付け 

 2か月前抽選・7日前抽選・空き枠先着予約の3つについては、それぞれ1つずつ、最大3枠予約可能です。「これは絶対見たい」というものは予約がおすすめです。

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 では、「予約が1つも取れなかった」「そもそも予約をしなかった」という人が何も楽しめないかというと、そうではありません。公式アプリ(サイト)で「会場の運営情報」を選択し、「本日の営業情報および入場方法」を確認してください。予約なしで「先着順」で入ることができるパビリオンもあります。また、「先着順」と「予約」の両方に対応している場合もあり、「先着順でも対応しているけれど、これは絶対に見たいから予約しよう」など、様々な計画を立てることができます。

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 なお、会場内ではいろいろな場所でイベントが行われていて、ぶらぶら歩くだけでも楽しめます。インドの伝統舞踊、サウジアラビアの楽器演奏、ハンガリーのミニコンサート、マレーシアのダンス…こうしたイベントは予約不用で追加料金もかかりません。夕方から夜にかけては比較的空いていて、チケットの値段も少し下がります(※夜間券)。夜にかけてはイルミネーションも行われているので、昼間とは違った表情が見られるかもしれません。

【不安3:疲労】意外と多い“休憩場所” 外周バスを使う手も

 「会場はすごく広いらしい。歩き回るのは体力が心配…」。そんな人には、“楽しみながら体力回復”してみてはいかがでしょうか。例えば、会場内にはベンチや休憩所があり、大屋根リングの下にはベンチがずらりと並んでいて、テイクアウトした料理を食べる人たちの姿もみられます。すでに会場へ複数回訪れた大吉アナウンサーの話では、リングの下のベンチは「食べ物を提供している店の近くは埋まりやすいが、お昼時も含めて、全く座る場所が見つからなかったことはなかった」ということです。また、カナダ館前には、大きめのテーブルと椅子がたくさん並んでいて、自由に使っても良いということです。

 さらに、会場内には子どもが楽しめるスペースがある休憩場のほか、開幕日にAdoさんがコンサートを行ったEXPOアリーナ「Matsuri」には広大な芝生スペースがあります。このスペースはイベントなどで閉鎖されているときもありますが、開いているときは敷物を広げて食事もできます。

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 「歩き回るのがつらい…」という人には、会場の外周を走るバス「e Mover」を利用して、会場や周辺の景色を楽しみながら移動するのがおすすめです。バスの停留所は全部で6か所。3~5分間隔で走っていて、運賃は1回400円(乗車前にキャッシュレス決済)、1日乗り放題パスは1000円でリストバンドがもらえます。時計回り・反時計回りのルートがあり、それぞれ停まる場所が違ってきます。自動運転バスは始発と終点のみ停車し、当日予約が必要です。

 大吉アナウンサーは、西ゲートに近い停留所からバスに乗り、夢洲駅と直結する東ゲートの方の停留所に向かいました。電気自動車のため非常に静かで、車内にはスマートフォンの充電ができるUSBの差込口も用意されています。また、海上の大屋根リングの下も走行。夜になるとこのエリアはライトアップされ、輝くパビリオンも見ることができるなど、休憩しながらアトラクションのように楽しむことができます。

 利用者からは「便利だと思う」「歩いていると疲れるので、座ってゆっくりしながら景色を見られるのはいいと思う」といった声が聞かれました。

【不安4:暑さ】給水場所は30か所以上!マイボトルは必須

 そして、これからの季節で気になるのが、暑さと日差しです。万博協会では来場者に対し、帽子・日傘の使用や水分補給など熱中症への注意を呼びかけています。今後はスポットクーラーやミストの設置も検討しているということです。また、会場内には無料で給水できる場所が32か所あり、夏にはさらに増設する予定だということで、マイボトルを持っていくのがおすすめです。

 最後に「こんな用意をしていくと楽しいかも」というものを3つ紹介します。1つ目は、聞いたことのない国のパビリオンを訪れるときに便利な世界地図。2つ目は、いろいろな国の言葉を覚えておくことです。パビリオンで働く外国人スタッフに、現地の言葉で「こんにちは」「ありがとう」とあいさつすると返してくれるそうです。さらに、会場のいろいろな場所にスタンプがあり、スタンプラリー形式で記録できるため、ノートやメモ帳などを持っていくと楽しめるかもしれません。