日本列島に襲来している今季最強・最長寒波。2月6日(木)も近畿地方では厳しい寒さとなっています。兵庫県の兎和野高原では積雪が2年ぶりに1m超え102cm記録しています。今後の雪の予想と気をつけるべきポイントを、広瀬駿気象予報士が解説します。
2度目の「寒気のピーク」は8日午前中 7日から大雪か
2月5日(水)に1回目のピークを迎えた大雪ですが、再び8日(土)午前中をピークに、大雪の目安となる寒気が近畿地方にも流れ込む予想で、7日(金)夕方から大雪となる見込みです。
雪の範囲もこれまでと少し変わりそうで、週末は各地で影響が出てきそうです。
まず7日の午前中、気圧の谷が通過するタイミングで各地で雪となる見込みで、瀬戸内でも雪が降りそうです。兵庫・淡路島でも少し積もる可能性があります。
7日午後3時の予想では、大阪・京都・奈良・和歌山の内陸でも雪の積もるところがありそうです。
これまでは西風が吹いていたため、特に降りやすいのが日本海沿岸や滋賀の北部でした。7日の雪雲が通過すると、少し風向きが変化して北風に。そうすると山を越えて南へ雪雲が流れ込みやすくなります。
8日は発達した雪雲が北部にだけでなく京都市や大津市の周辺にもかかり、積雪となる恐れがあります。また、愛知や三重のあたりでも警報クラスの大雪となる可能性があるため、高速道路を避けて迂回しても、雪の影響を受けるという可能性があります。そのため特に8日は十分に警戒をしてください。
雪はどれくらい降りそう?
近畿地方の7日(金)午前6時にかけての予想降雪量(多い所)です。
▼近畿北部
山地:50cm
平地:20cm
▼近畿中部
山地:25cm
平地:1cm
▼近畿南部
山地:2cm
7日(金)午前6時から8日(土)午前6時にかけての予想降雪量(多い所)は以下です。京都市やその周辺でも10cm程度積もる可能性があります。
▼近畿北部
山地:70cm
平地:40cm
▼近畿中部
山地:50cm
平地:15cm
▼近畿南部
山地:15cm
8日(土)午前6時から9日(日)午前6時にかけての予想降雪量(多い所)は以下です。6日は近畿で兎和野高原のみ100cmを超えていた積雪が、各地で1m級になってしまうかもしれません。
▼近畿北部
山地:70cm
平地:40cm
▼近畿中部
山地:50cm
平地:20cm
▼近畿南部
山地:15cm
7日夕方以降と8日は、兵庫県・京都府・滋賀県に大雪警報が発表される可能性があります。警報が出た場合はなるべく外出を控えるようにしてください。
簡易トイレが必要になることも 車の備えはしっかりと!
もしも大事な予定でどうしても車を運転しないといけない場合は、車内に備えを用意しておきましょう。
▼防寒グッズ
▼モバイルバッテリー(寒さで電池の減りが早くなることも)
▼簡易トイレ
▼飲食物
▼長靴・手袋
▼スコップ
▼懐中電灯
▼けん引ロープ など
また、車のガソリンはできるだけ満タンにしておくのがよいでしょう。
立往生した時はエンジンを切って
大雪で車が立ち往生した場合はどうすればいいのでしょうか。ポイントは以下の4つです。
▼近くの人家やJAFに救助依頼をする…見通しが悪い状況などでも居場所がわかるようハザードランプを点灯
▼車が雪に埋もれた場合はエンジンを切る…マフラーの周辺に雪が積もると、排気が車内に逆流して一酸化炭素中毒の恐れ
▼暖房などのためにエンジンをつける時は、マフラーまわりを除雪
▼車から離れる場合はカギをつけたままに…除雪作業などで車を移動させるときの妨げにならないように