自民党・安倍派幹部の後ろ盾として永田町に影響力をもつ森喜朗元総理。安倍派では20年以上前からキックバックが行われていた可能性が指摘されていて、そのころ派閥の会長を務めていたのが森元総理でした。
 3月18日に行われた衆議院の政治倫理審査会には、下村博文元文科大臣が出席。森元総理と折り合いが悪いことから、森氏の裏金問題への関与や、裏金が始まった経緯を語るのではないかと注目されました。しかし下村元大臣は「知らなかった」「派閥の事務局が」と他の派閥幹部らと同じ答弁を繰り返し、森元総理についても何も語りませんでした。
 これについてジャーナリストの武田一顕さんは、森元総理を“ラスボス”と呼び「ラスボスが怖いから話せなかったというのは大いに考えられる」としたうえで、「自民党は闇の組織になっている。影響力があったことを知っていても何も言えない組織に自民党はなってしまった」と言及。なぜ森元総理がそれほどの影響力を持っているのかについても解説しています。

◎武田一顕:ジャーナリスト 元TBS記者 元JNN北京特派員 中国情勢に精通 小渕内閣以降の歴代政権を取材 愛称は「国会王子」

(2024年3月18日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)