3月4日に大正製薬が発表した国内初の内臓脂肪を減らす薬「アライ」。摂取した脂肪の約25%を便と一緒に排泄することで内臓脂肪や腹囲を減らすとされています。一方で、薬を服用した後、便が油っぽくなったり、おならをすると油が漏れたりするなどの副作用が起こる可能性があるといいます。今回の薬を購入するには年齢や腹囲などに条件があるほか、BMIが25以上35未満で脂質異常症や高血圧などの人は買うことができないなどの制限もあります。日本糖尿病学会の専門医である福田正博医師は「その辺を薬局でちゃんとチェックして販売していただけるかどうかが気になる」と懸念を示したうえで『ビタミンD・A・K・Eなどの脂溶性ビタミンの吸収も阻害される可能性がある』と指摘しています。

◎福田正博:医師 ふくだ内科クリニック院長 日本糖尿病学会の専門医 糖尿病に関する本・論文を多数執筆

 (2024年3月5日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)