去年9月に宝塚歌劇団の劇団員の女性が死亡したことをめぐり、遺族側の弁護士は2月27日に会見を開き、劇団側が「劇団幹部や上級生の行為の多くがハラスメントに該当する」と認めたことを明らかにしました。ただ、どの行為をハラスメントと認めるかについて歌劇団側は現時点で明らかにしていないということです。こうした歌劇団側の対応について、主に芸能・学校問題に取り組む浅井耀介弁護士は「率直に逃げ道を残したなと思った」とコメント。「行為が亡くなった時期に近ければ近いほど亡くなったことと直接の関係性があるのではと、裁判で責任が重く見られる傾向にある。劇団側は近い時期の行為については認めがたいという発想があるのでは」と見解を述べました。

  ◎浅井耀介:弁護士 レイ法律事務所 主に芸能・学校問題に取り組む 芸能事務所の労働問題でタレント側の弁護も

 (2024年2月27日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)