ビッグモーターによる保険金の不正請求問題で、金融庁は9月19日にビッグモーターと損保ジャパンに立ち入り検査に入りました。問題が見つかれば、ビッグモーターは保険代理店の資格取り消しなど厳しい処分となる可能性があります。損保ジャパンについて金融庁は、不正の可能性を把握しながら大手損保3社の中で唯一ビッグモーターとの取引を再開したことなどについて調べる方針です。自動車生活ジャーナリストの加藤久美子さんは、損保ジャパンのビッグモーターとの取引再開の背景には『カリスマ的存在の兼重社長(当時)からのお願い』と『損保ジャパンのシェア低下』があったと解説。業界では、損保会社より中古車販売店(保険代理店)の方が立場が上で、『業界の一部では販売店から見て損保会社は奴隷のような関係』とも話します。そして今後は「代理店のシステムが変わっていくのではないか」と加藤さんは分析します。(2023年9月19日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

加藤久美子:自動車生活ジャーナリスト ビッグモーター不正問題を徹底取材 元日刊自動車新聞社記者