JR彦根駅から徒歩約15分の場所に店を構える昭和38年創業の洋食店「グリルフレーバー」。

 この店の看板メニューが、和牛100%と合い挽きの2種類の「ハンバーグ」。表面だけ焼いて肉汁を閉じ込め、オーブンでふっくらとした仕上がりになっている。そして、さらにおいしさを引き立たせるのが「デミグラスソース」。トマトピューレをベースに、皮の付いたニンジンや野菜の端材などを入れて煮込んだもので、創業から60年以上継ぎ足されているためコクがある濃厚な味わいとなっている。

 ほかにも自家製ホワイトソースを使い、チーズがたっぷりのったグラタンや、「ブリスケ」と呼ばれる肩バラ肉を使ったビーフシチューなども人気のメニューとなっている。そんな人気店を守るのが41歳の店主。もともと店を継ぐ気はなかったが大学時代、創業者の祖父が亡くなる半年前に「店を継いでくれへんか」と言われたことで、「家族が作った店だし自分がやるべき」と一念発起。約10年の修業を経て、現在は2代目の父とともに調理を担当している。家族3代で紡ぐ人気の昭和洋食店に密着。

ナレーション:なかやまきんに君
(2025年5月22日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『カツめし』より