気象庁は24日午前11時前に、25日から26日にかけて、北日本から西日本の広い範囲で黄砂が予想され視程が10キロメートル未満となり、所によっては視程が5キロメートル未満となる見込みと発表しました。
スギ花粉に加え、ヒノキ花粉も本格的に飛び始める見込みのこの時期、加えて大陸から25日を中心に濃い黄砂が飛んでくるおそれがあり、体調管理に注意が必要な1週間となりそうです。
黄砂の濃度と視程
地表付近の黄砂の濃度が高くなると、洗濯物や車の汚れなどのほか、視程が悪化することで航空機の離着陸等の交通に影響が生じることもあります。
目安として、濃度が1立方メートル当たり100マイクログラム程度だと、視程10キロ、風景がぼんやりかすむ程度、これが200マイクログラム程度に増えると、視程5キロ、車や洗濯ものに砂の付着が目立つほどになり、400マイクログラムを超える濃度になると、視程は2キロにとどまり、航空機の離着陸に影響の出るおそれがあるとされています。
時間ごとの黄砂到来予測
気象庁の予測では、24日夜ごろから、山陰地方の日本海側から、近畿の日本海側や四国地方に到来する予想となっています。
25日未明から朝には、濃度の高い黄砂が九州北部地方、中国地方、四国地方に迫る見通しで、黄砂は25日中に東進して、近畿、東海、夕方には関東甲信地方にも達するとみられます。
また西日本では26日も影響が残る見通しとなっています。
健康にも影響のおそれ 目を「こする」はダメ!
黄砂が飛来するとアレルギー症状が悪化するおそれや、呼吸器や循環器の疾患に悪影響を及ぼすおそれがあると言われています。健康への影響が気になる方は特に、屋外ではマスクを着用したり、なるべく外出を避けたりといった対策をしたほうがよいでしょう。
帰宅したら早めにうがいや洗顔などを行うのも効果的です。また、窓の開閉や換気は必要最低限にして、部屋の中に入れないように気をつけましょう。黄砂には鉱物が含まれていますので、黄砂がついた状態で目をこすってしまうと眼球を傷つけてしまうおそれもありますから、小さいお子さんらの行動には気をつけてあげるようにしてください。