世の中のありとあらゆるものを忖度なしに検証し、独自ランキングを紹介するMBS「サタデープラス」の『ひたすら試してランキング』。MBS清水麻椰アナウンサーが「明太子・たらこおにぎり」を徹底調査。ひたすら試してわかった、“サタプラ的おすすめベスト5”を発表した。
和のレジェンド「たらこは粒立ち、明太子は熟成できているか」がポイント
今回は、スーパーやコンビニで買える「明太子・たらこおにぎり」14種類を比較。チェックポイントは、①具のボリューム ②コストパフォーマンス ③具材だけの味 ④ごはんだけの味 ⑤全体の味 の5項目で、各項目10点満点の合計点で総合ランキングを決定した。
味に関する審査には、11年連続でミシュランガイド一つ星を獲得する大阪の名店「老松 喜多川」の喜多川達さんが協力した。明太子とたらこは、どちらもスケトウダラの卵だが、たらこは塩漬けにしたシンプルな味付けで、唐辛子を使った調味液につけて作る明太子は辛みやだしのうま味がきいているという違いが。
そんなおにぎりについて「魚卵の処理は大変です」と明かす和食のプロは、「たらこは粒立ちがしっかりしているか。明太子は調味液でしっかりと熟成できているか」が重要だと話す。さらに「全体の味」としては、「ごはん・具・海苔が三位一体になっているかが一番大事なので、ここを検証したい」と評価ポイントを語った。
忖度なしにひたすら「明太子・たらこおにぎり」を徹底調査。買って失敗しない、おすすめベスト5とは!?
5位は、博多の老舗・かねふくの明太子にこだわりの米 しかも「コスパ」No.1
第5位は、ドン・キホーテの『福にぎり 辛子明太子』(税込106円 ※番組調べ)。
「コストパフォーマンス」は堂々の1位。だが安さだけにとどまらず、味の2部門でも高得点をマークした。博多の老舗・かねふくの明太子を使用。米にもこだわり、青森の「まっしぐら」、福島の「ひとめぼれ」をブレンドしている。さらに塩水を配合して炊くことで米本来の甘みを引き立たせている。
ほどよい塩味のごはんの味を、喜多川さんも高く評価。清水アナも、「この安さでこの味はちょっと感動ですね」とその企業努力に感服した。
4位は、うま味と粒立ちが段違いの熟成生たらこを切り身ごと贅沢使い
第4位はNewDaysの『こだわり黄金 熟成生たらこ』(税込230円 ※番組調べ)。
清水アナが「すごくリッチな気分になります」とうっとりした生たらこは、つぶつぶ感が強いといわれる上位ランクの魚卵のみを使用。雑味がなく、うま味と粒立ちが段違いだ。そんな生たらこを48時間熟成させ、切り身ごと贅沢使いしている。
さらに国産米、瀬戸内海の海苔、淡路島の藻塩でワンランクアップされた「全体の味」は満点を獲得。喜多川さんも全体のバランスのよさを認め、「たらこがおいしいと感じるおにぎり」、「たらこの薄皮の苦みもなく、うま味がしっかりありますね」と称賛した。
3位は、「具材だけの味」1位に輝く辛子明太子が端から端までたっぷり!
第3位は、ミニストップの『手づくりおにぎり 博多辛子明太子』(税込280円 ※番組調べ)。
ひとつひとつ店員が作っているおにぎりは、明太子がたっぷり端から端まで注入されていて、その量は全体の平均が5.3gのところ、なんと12gも! しかも「具材だけの味」部門で1位となった。喜多川さんが「この明太子が好き」とにっこりした明太子は、冷凍せず塩漬けにした生たらこを使うことで、細胞が壊れず粒感と風味がほかにはない仕上がりになっている。
さらに、調味液には“昆布の王様”と呼ばれる羅臼昆布を使用。一方、だしに負けないよう、博多明太子らしいうま味がある辛みもしっかりときかせている。大ボリュームでおいしい、そんな明太子のおにぎりがコンビニで買えるという事実に、喜多川さんも思わず「僕らの仕事なくなるんじゃないですか」と苦笑いした。
2位は、大きな焼きたらこ入りで「具のボリューム」No.1 プロも計算された味に感心
第2位は、キッチンオリジンの『おにぎり 香ばし焼きたらこ~昆布だし使用~』(税込204円 ※番組調べ)。
すべて店内で手にぎりされているおにぎりは、大きな焼きたらこがかたまりで入っていて、海苔を巻いた後の仕上げにも、たらこをもう1つてっぺんにトッピング。「具のボリューム」部門No.1となった。
たらこはまず蒸して、直火で焼いた後にバーナーで炙るという3段階調理。香ばしさを演出すると同時に、昆布だしの甘みを引き立たせていて、「具材だけの味」も高評価だった。さらに米の炊き方も研究し、冷めてもおいしいおにぎりを追求。計算された味わいと、実はコスパもいい全体のボリューム感に、喜多川さんも清水アナも感心しきりだった。
1位は、和食のプロが「間違いない」とうなる、2冠達成の至極の一品
第1位は、ローソンの『金しゃりおにぎり 熟成生たらこ』(税込246円 ※番組調べ ※九州・沖縄地域のローソンではお取り扱いしておりません)。
清水アナが「極上!」、喜多川さんも「間違いない」とうなったおにぎりは、一口食べればわかるだしのうま味と、たらこの極上の粒立ちが特徴。たっぷりと入った切り身は昆布味をきかせた独自の調味液に4日間樽漬けしたもので、一切れずつ丁寧に包丁で手切りしている。
米は山形の「雪若丸」、石川の「ひゃくまん穀」、富山の「富富富(ふふふ)」を贅沢に使用。しかもにぎり方までこだわり尽くしたという至極の一品が「ごはんの味」「全体の味」で2冠を達成し、「明太子・たらこおにぎり」ランキング総合1位に輝いた。
絶品アレンジレシピは「明太ガーリックバター炒飯」
喜多川さんが教えてくれた、スーパーやコンビニの明太子おにぎりで超簡単に作れる絶品アレンジレシピが「明太ガーリックバター炒飯」。作り方は、海苔を外した明太子おにぎりに生卵を絡ませ、バターとガーリックで炒めるだけ。最後に海苔と刻みネギをかければ完成する。明太子の辛みとバターの甘みが相性抜群で、時短でおいしい一品になる。
各社が具材の粒感から米の配合、炊き方、おにぎりのにぎり方までこだわりにこだわっている「明太子・たらこおにぎり」。スーパーやコンビニで見かけたときはぜひ、様々な味わいを試してみてほしい。(MBS/TBS系「サタデープラス」2025年2月22日(土)あさ7時59分~放送より ※掲載した価格は取材時点のものです)