年々右肩下がりですが、去年ちょっとV字復活した「アレ」。令和の時代に、新機能がついた新製品も今月8日には発売された「懐かしのアレ」。ヒントは、「鉛筆」そして「ツメ」さらに「A⇔B」これでわかりますか?
生産額のピークは1988年で、2億円どころか1000億円ぐらいの規模があったそう。生産量は年々減っていて、今サブスクの時代に、ちょっと回復したもの。そう、正解は『カセットテープ』です。そして8日に発売されたばかりのものは『ラジカセ』です。
ラジカセ販売のメーカーは「原価に苦労しました」
人気アーティストの「Vaundy」。その新譜は、CDでもカセットテープでも出ているんです。新しいCDラジカセは、CDとラジオも聞け、カセットテープも聞けますが、新機能としてBluetooth。スマホの音楽も聴けるし、MP3再生もできて、スピーカーで聴けます。
販売した「ドウシシャ」のAVライティング事業部・金谷さんは、「私と同じ80年代に青春を過ごした人や、若者世代に気軽に購入してもらえる価格設定にするため、原価に苦労しました」と話します。「基準は私がお小遣いで衝動買いしても、奥さんに叱られない価格。」ということで、実際は4万3780円(税込み)になりました。
一方、売る側。カセットテープの特設コーナーを作るほどの「HMV record shop心斎橋」の西村店長に聞きました。なぜいまカセットテープなのか――。
スピッツやVaundy カセットテープでも新譜発売
「山下達郎さんが新譜や過去作品をカセットで発売したことをきっかけに、この2年すごく増えました」と話す西村店長。「それ以降、スピッツやバウンディなど人気アーティストのリリースも増えている」ということです。
では、どんな人が買っているかというと、「圧倒的に若い人が多く、見た目がかわいいとか、音のチープな感じがいい」という人もいるそうです。
今後の予測について西村店長は、「すっかり定着したレコード人気のように、カセットテープの人気も、ある程度定着するのではないか」と話しています。
――小学校のタイムカプセルで、将来の自分に向けたカセットテープを入れていて、どうやって聞こうと思っていましたが、これだったら聞けますね。(2024年4月11日 MBS「よんチャンTV」より)