きょう19日、マクドナルドが都市部に限って値上げします。「日本マクドナルド」はこれまでも、空港・駅・遊園地・サービスエリアなどの特殊立地店と、都心の一部店については、通常より高い価格設定にしていましたが、今回、全国規模で大幅に再編しました。
東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・大阪・京都・兵庫で、「都心店」と「準都心店」を計184店舗設定し、これらの店ではきょう以降、通常店舗より高い価格設定になります。
デリバリー、イートイン、テイクアウトいずれも値上げされます。店舗販売の場合、「都心店」で10~最大90円の値上げ、「準都心店」で10~最大30円の値上げとなります。具体的にはどの商品がどれくらい上がるのでしょうか。
ビッグマックは何円に?最大90円上がる商品は?
値上げされる商品の一例です。(準=準都心店 都=都心店)
ビッグマック単品
現在450円 準470円 都500円
えびフィレオ単品
現在400円 準420円 都440円
マックフライポテトM
現在330円 準340円 都370円
マックフライポテトL
現在380円 準390円 都420円
最大90円値上げされる商品は、「炙り醤油風ダブル肉厚ビーフ」のセットや、「炙り醤油風ベーコントマト肉厚ビーフ」のセットなどです。またハンバーガー、チーズバーガー、チキンクリスプなどは、店舗販売では値段は据え置きになり、デリバリーでは値上げされます。
最安値 ハンバーガー59円の時代があった
ふりかえると2002年夏、ハンバーガーひとつ59円の時代がありました。マクドナルドは同年2月、「デフレは終わった」などとして、平日65円で販売していたハンバーガーを80円に値上げ、しかし来店客数が毎月のように前年割れ。客離れが進んだころから、8月にハンバーガーひとつ59円に値下げ。1971年に日本で営業を始めて以来、もっとも安い値段設定に踏み切っていました。
当時から20年経過しての値上げ。ところで、都心店と準都心店は、どの店が対象になるのでしょうか。また、都心と準都心をわける条件は何なのでしょうか、担当者に聞いてみました。
大阪市内や神戸・三宮でも「準都心」、万博公園周辺は『都心』
京都市内では「都心店」がJR京都駅の周辺や、四条河原町付近などに7店あり、「準都心店」が、東山や烏丸丸太町などに4店設定されました。
大阪府では、キタ・ミナミ、天王寺のほか、USJや吹田市の万博公園付近に「都心店」が21店ありました。「準都心店」は大阪市内の天満橋や上本町、大阪ビジネスパークなどに9店が設定されています。
そして神戸市では、都心店がゼロ。三ノ宮駅周辺に「準都心店」が4店あるのみでした。この差は一体?日本マクドナルドに聞いてみました。
――都心店と準都心店、通常店舗を分けるもの、条件は何でしょうか?
(日本マクドナルド担当者)「価格戦略に関わるため詳細は言えませんが、立地場所の『人件費』や『賃料』といった店舗運営コストを勘案して設定しています。」
「都心店は駅に近かったり、お客様の利用が多いぶん、エネルギーコストがかかります。それに沿って考えると、大阪・吹田市の「ららぽーとEXPOCITY店」はお客様の利用が多く、エネルギーコストがかかります」
「都心」と「準都心」の差は、単に店のある地域だけで決まるわけではないということです。