外国人観光客が戻りにぎわう京都に“迷惑行為”も再来です。
日本を代表する観光都市・京都。新型コロナウイルスでの入国制限も解除され、多くの外国人が訪れています。
(フィリピンから観光に来た人たち)
「日本に来るのは彼は初めて。この人は2回目。彼女は7回目」
(オランダから観光に来た人たち)
「行ったのはゴールデンテンプル(金閣寺)。キ・ヨ・ミ・ズ・デラ」
コロナ前のにぎわいを取り戻せる期待感の一方で、不安を漏らす場所があります。
(祇園町南側地区協議会 太田磯一さん)
「舞妓さんを取り囲んでの写真撮影や追いかけまわしたり…」
祇園のメインストリート・花見小路。外国人観光客が戻ってくるにしたがって、いわゆる『舞妓パパラッチ』の再来が懸念されるといいます。
コロナ前はというと…。
(外国人観光客 2016年)
「マイコ!マイコ!マイコ!」
2016年の京都の街の様子。建物の中にいる舞妓さんを何とか撮影しようとする外国人の男性。舞妓さんがタクシーに乗ってもずっと撮影を続けます。さらには自転車で追いかけて撮影する人もいました。
その後、新型コロナウイルスの流行で迷惑行為は収まっていましたが、今年の5月9日の夕方に取材すると道を塞ぐほどの観光客がいました。車道にもはみだして危険な状態です。
(記者リポート)
「午後6時ごろです。日が暮れ出してかなり外国人観光客の数が増えています」
そんな中、通りにはカメラやスマートフォンを持ってたたずむ人たちの姿がありました。そして舞妓さんが通ると…。
(記者リポート)
「舞妓さんに向けてかなり多くの外国人がカメラを向けています」
さらに、こんな人もいました。
(記者リポート)
「カメラを持った外国人が走り出しました。走り出した先には舞妓さんがいますね。舞妓さんを撮影しているようです。舞妓さんを追いかけて、ずっとついて行っています」
再び花街を悩ませる『舞妓パパラッチ』。アフターコロナに向け、京都市とも相談して新たな対策を検討しているということです。
(祇園町南側地区協議会 太田磯一さん)
「京都に来られる人には必ずガイドをつけるように指導したほうがいいんじゃないかな。それで運営していけば、ある程度は京都市内の観光地の問題は解消されるんじゃないかなと」