26歳で兵庫県芦屋市の市長選挙に初当選した高島崚輔さん。史上最年少の市長誕生となります。選挙戦ではSNSを駆使しました。そんな高島さんの恩師に「高島さんってどんな人ですか?」と話を聞きました。

「世界で一番住み続けたい街を作る」

 兵庫県の芦屋市長選挙で初当選したのは無所属の新人でNPO法人理事長の高島崚輔さん(26)。現職など3人の候補を抑えて初当選しました。

 【芦屋市長選挙 開票結果】
 無・新 高島崚輔さん(26) 19779票
 無・現 伊藤舞さん(53)  11981票
 無・新 中島香織さん(55) 5671票
 無・新 大塚展生さん(65) 4958票

 26歳2か月での当選は、歴代で最も若く、史上最年少の市長となります。

 (高島崚輔さん)
 「世界で一番住み続けたい街を作ると、これからの4年間でしっかりと市民の方々にそれを結果で伝えられるような努力をしていきたい」

 高島さんは、名門の灘中学・灘高校出身で、その後は東大を経て、去年、アメリカ・ハーバード大学を卒業したエリート。世界の都市を訪れてまちづくりについて学んだといいます。

 今回の選挙戦では動画投稿アプリ「TikTok」を活用するなど若者への浸透も図りました。

 【TikTokより】
 (Q東大とハーバードって入るのどっちが難しいですか?)
 (高島さん)「種類が違うよね。東大は試験やん。ハーバードは就活っぽいのよ。高校の時どんなことやってたかとか、学校の勉強をどれぐらい頑張ってたとか、そういうのを全部含めてアピールする」

 (Q来年ハーバードに入りたいんですけど、どうやったら入れますか?)
 (高島さん)「SATっていう試験で1600満点中9割くらいはほしいかな。学校の成績は基本なんで本当はオール5のほうがいい」

 中には再生回数が100万回を超える動画も。

恩師「生徒会長のときも意見いっぱい聞いてガンガン動いてた」

 これまで学生の海外留学を支援するNPO活動に携わってきた高島さん。そんな高島さんをよく知る高校時代の恩師・木村達哉さんは…。

 (灘中学校・灘高校の元教員 木村達哉さん)
 「ガリ勉のイメージは全くないですね。すごく人の話を聞く人なので、高校時代に生徒会長をやってるときなんかでも、下級生とかの意見をいっぱい聞きながらガンガン動いていた生徒会長だったので。そういう意味では良いリーダーになれるんじゃないでしょうかね」

 当選から一夜明けた4月24日、高島さんは朝7時からJR芦屋駅前で、深々と頭を下げていました。

  (街の人)「きょう新聞で見ました。ハーバード大学出て」
 (高島さん)「そうなんです」
  (街の人)「すばらしいですね」
 (高島さん)「がんばります」

 (芦屋市民)
 「ビジョンを持って何かされようとしているのが伝わってきたので、これからが楽しみだなと思います」
 「若い人たちの政治の関心とかを真剣に考えてらっしゃって、私自身も2人の小さい子どもを芦屋市で育てていますので、そういった意味では芦屋の未来は彼に託す」

 史上最年少の新市長。市民の期待に答えることはできるのでしょうか?