中国で発生している最大規模の「黄砂」。4月12日午前には、九州や中国地方で飛来を観測。近畿でも影響が予想されています。

 今回、飛来しているのは中国とモンゴルの間にあるゴビ砂漠などで舞い上がった「砂ぼこり」。この黄砂は4月12日~4月13日にかけて日本の広い範囲に飛来すると予想されています。

 2017年に黄砂が飛来した時、兵庫県尼崎市の中古車販売店「朝日オートセンター杭瀬本店」では、展示している車が黄砂に覆われました。さらに、屋根の下の車にも黄砂が…。そのため、通常より車を洗う回数を増やして対応していました。
2.jpg
 (朝日オートセンター杭瀬本店 店員)
 「やっぱり風で飛んできますから、もうどうすることも難しいですよね。お客さんが来られた時にこういう状態よりは、きれいなものを見ていただきたいので」
3.jpg
 4月12日、大阪府豊中市内にあるカー用品の販売店「スーパーオートバックス・豊中庄内」を訪ねてみると、黄砂飛来のニュースを受けて開店直後から“ある商品”の問い合わせが増えたといいます。

 (スーパーオートバックス・豊中庄内 村上沙希子さん)
 「こちらが車全体にかけるボディーカバーです。車が汚れるのが嫌だっていう方がボディーカバーを車全体にかけて汚さないようにされていますね。大変人気になっております」

 本格的に黄砂が飛来する前にと駆け込みで購入する人が相次いだそうです。さらに…。
4.jpg
 (スーパーオートバックス・豊中庄内 村上沙希子さん)
 「あとは今エアコンですかね。エアコンフィルター交換だったりとかの問い合わせを多数いただいていますね」
5.jpg
 一方、大阪市中央区にある大阪管区気象台。その屋上では…。

 (大阪管区気象台・予報課 高野松美さん)
 「低い雲がこれだけ空を覆っているので空の様子があまりわからない。この状態では黄砂は観測できていないですね」
6.jpg
 12日午後2時時点で黄砂は観測されませんでした。目視で行われる黄砂の観測はどうなっていれば『黄砂飛来』となるのでしょうか?

 (大阪管区気象台・予報課 高野松美さん)
 「空の混濁具合ですね。どれだけ濁っているかと言ったらいいのかな。黄砂ですので、空が黄色っぽいというのはひとつの目安になると思います。それに加えて『視程』と言っていますが、どれくらいの距離が見えているか、そういうものを判断しつつ観測します」