昨シーズン限りで現役を引退した野球評論家の能見篤史氏がオリックス戦士に直撃インタビュー。2月上旬に宮崎キャンプを訪れ、能見氏だからこそ聞ける選手たちの本音に迫った。

「プロ1年目のキャンプのような緊張感」

 今回は、補強の目玉、西武から移籍の森友哉捕手(27)。能見氏自らインタビューを志願した。そこまでして森捕手に聞きたかったこととは…。主な一問一答は以下の通り。

能見:移籍して初めてのキャンプはどうですか?
 森:けっこう楽しいですね。
能見:移籍1年目で新たな気持ちというか、若い頃のような感じになりますか?
 森:めちゃくちゃなります。プロに入って1年目のキャンプのような緊張感ですね。

「宮城はすごく捕りにくいなというのを感じた」

能見:西武の時、オリックスの対戦相手としての印象は?
 森:印象ですか?良い選手がいっぱいおるなっていうのは思っていたんですけど、いざチームメートになって、まだキャンプ序盤なんですけど、すごいなっていうのは感じています。
能見:どうですか、山本由伸投手とかは?
 森:オールスターで何回か受けたことがあるんですけど、キャンプ初日からすごく気合いの入ったピッチングをしていた。WBCも由伸は考えているでしょうし、すごく気合いが入っているなというのは感じました。

能見:森選手が受けていて楽しみだなと思うピッチャーいますか?
 森:楽しみ?まだいっぱいは受けてはいないんですけど、去年、めちゃくちゃ良いピッチングをした山崎颯一郎投手とかは受けていてえげつないなというのは思いましたね。
能見:宮城大弥投手とかはイメージ通りですか?
 森:イメージ通りですね。捕りにくいということは打ちにくいということだと思うので。宮城はすごく捕りにくいなというのを感じました。

能見「僕は(森選手と)対戦はしたくなかった」

能見:僕は森選手と対戦していて、めちゃめちゃ良いバッターやし、僕は(森選手と)対戦はしたくなかった。
 森:ありがとうございます。自分も(対戦)したくなかったです。
能見:こうやって言ってくれるんですけどね。やっぱり雰囲気があるし、めっちゃ嫌やった(笑)。
 森:自分は内側のシュートとフォークが嫌だなって思っていました。あれを投げ続けられたら打てないなっていうのは思っていました。

「1日でも早く正捕手を奪いにいけるように」

能見:本当にけがせずに頑張ってほしいと思います。苦労することがあったり、いいこともあったりすると思うんですけど、本当に頑張ってほしいなと思います。
 森:チームも3連覇がかかっていますし、そこに少しでも貢献できるように頑張りたいなと思います。
能見:1年目でファンもめっちゃ応援していると思います。ファンの方々へ意気込みを。
 森:個人としてはプロで9年間やってきましたけど、キャリアハイを目指してやっていきたいです。今は正捕手・若月健矢っていうのがいてるんですけど、そこを奪いにいくつもりで。1日でも早く(正捕手を)奪いにいけるように頑張っていきたいなと思います。