滋賀県のスーパーの棚が空っぽの状態に…。その理由は『しが割』というキャンペーンにありました。
【SNS上に投稿された内容】
「『しが割』のせいでレジ爆混み」
「スーパーが大変なことになってる」
週末、SNS上にはこんな投稿が相次ぎました。
一体なぜなのか。1月30日、取材班が滋賀県大津市にあるスーパー「TOKUYA大津瀬田店」を訪ねると…。
(記者リポート)
「お酒のコーナーなんですが、棚がほとんど空っぽになってしまっています」
確かに酒売り場は空っぽに…。スナック菓子の棚もスカスカです。さらにお米のコーナーも空っぽになっていました。どうしてこんな状態になっているのでしょうか。
(TOKUYA大津瀬田店 森靖宏さん)
「『しが割』の第2弾ということで、発注量や在庫の数は増やしていたつもりなんですけれども…。大変な状況になっております」
『しが割』は、滋賀県が新型コロナウイルスや物価高騰で苦しむ事業者を支援するため始めたキャンペーンで、滋賀県民以外も利用でき、毎週月曜日にLINEで配信されるクーポンを使えば最大30%の割り引きが受けられます。
2022年11月に続き第2弾となる今回は1月23日に始まりましたがこの人気ぶり。このスーパーもこうした状況を見越して、酒など保存のきく商品を中心に入荷を普段の5倍に増やしていたのですが、土曜日の昼ごろには棚がガラガラの状態になりました。平日の1月30日にも『しが割』でまとめ買いをする客の姿がありました。
(『しが割』を利用した客)
「めちゃくちゃ使っています。買おうかなという気にはなりますよね」
お目当ての商品を無事に買えた人もいれば買えなかった人もいました。
(客)
「残念ですね。(Q晩酌できないですね?)違うお店に行きます」
まだまだ続きそうな「しが割特需」。店側にとっては嬉しい悲鳴です。
(TOKUYA大津瀬田店 森靖宏さん)
「品物が少ない状況で来ていただいて残念な思いをされることもありますけれども頑張っていきたいと思います」
滋賀県によりますと、1月30日昼ごろにクーポンの取得額が予算に達したため新規発行が停止されましたが、実際の利用額によっては翌週も発行されるということです。