今年の夏にMBSが取材したお米が大好きな小学生・ゆうちゃん。自ら米作りに励んでいましたが、実りの秋となったようです。

 白ご飯が大好きな小学4年生・新宅佑輔君(9)。みんなからはゆうちゃんと呼ばれています。お米好きが高じてとうとう農家に弟子入りし、自ら米作りに励んでいました。

 (新宅佑輔君)
 「今年の目標は300kgとることです。僕もひとりではできないし、みんなの力がないとあんまりできません」

 今年6月、カブトエビを使った無農薬農法などコダワリが詰まった田んぼにぎっしりと苗を植えました。

 夏には大型の台風が直撃して多くの稲が倒れるハプニングもありましたが、田植えから約4か月が経った10月8日、稲は大きく成長していました。

 (新宅佑輔君)
 「去年よりはいいと思う。去年は台風で倒れてそこから雨になってしまって水浸しになったから。今年はまあまあというところですかね」

 黄金色に染まった田んぼで待ちに待った稲刈り作業。

 (佑輔君)「稲刈り頑張るぞー!」
 (近所の人たち)「おー!」

 近所の人たちの手も借り、ひと束ずつ丁寧に手で刈り取ります。

 次に「はざかけ」と呼ばれる昔ながらのやり方で天日干し。乾燥機よりも時間はかかりますが、その分、香り豊かな米になるといいます。

 乾燥させること3週間、稲の脱穀の日がやってきました。予想以上の採れ高のようです。

 翌日、お米をライスセンターに持ち込んでもみ殻を取り除き、出来上がった玄米を袋詰めをしていよいよ計測です。

   (職員)「298kg!…302kg!…325.5kg!」
  (佑輔君)「325.5kg!」
   (職員)「おめでとう!」
 (お母さん)「ああ~よかったね!325.5kg?よかったよかった!」

 (新宅佑輔君)
 「さっきまでは(目標)ギリギリかと思っていたけど、思ったよりあってうれしかった。(Qなんで達成できたと思う?)カブトエビとか…品種も変えたり、台風が来ても稲も頑張ってくれたからだと思います」

 精米作業を終えると、つやつやとした新米ができあがりました。できたてほやほやのゆうちゃんの新米。そのお味は…。

   (佑輔君)「いただきます。あっま!」
 (近所の農家)「おいしい~!甘いわ」
   (佑輔君)「甘いでしょ?」

 米作りを手伝ってくれた近所の人々がみんな笑顔でご飯を頬張る姿に、ゆうちゃんも満足気でした。