9月27日に執り行われた安倍晋三元総理の国葬。奈良の銃撃現場では、手を合わせる人の姿が見られました。一方、関西各地で国葬反対を訴えるデモも行われました。

 9月27日午前6時、安倍元総理の国葬に合わせて、大阪府庁では半旗が掲げられました。大阪からは吉村洋文知事や松井一郎大阪市長などが国葬に参列。府によりますと、国からの協力要請なく半旗を掲揚するのは非常に珍しいということですが、知事が判断したということです。

 一方、滋賀県大津市では「国から協力要請が来ていない」として半旗を掲揚せず、通常通りの対応をとりました。

 自民党の大阪府連にも記帳所が設置されました。ここ30年で記帳所が設置されるのは初めてだということです。

 【記帳に訪れた人】
 (50代)
 「志半ばでこんな形で逝かれたことが、どうしても私の中で踏ん切りがつかなくて。それの一つになればと思ってきました」
 (80代)
 「ありがとうございましたということと、これからみんながしっかり日本を守っていくように、力を合わせていきますからと言いました」
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 また、奈良の銃撃事件現場でも朝から手を合わせに訪れた人らの姿が多く見られました。

 (大阪・堺市から訪れた人)
 「体が動かされてきました。うちに咲いたシュウメイギクという花を持ってきた。葬儀のときに来られなかったので。一生懸命、国のために頑張った方ですから」
 (大阪・枚方市から訪れた人)
 「本当は日本武道館に行きたかったけど、そこまでは行けないので。ここで静かに、安らかに眠ってくださいという気持ちで送りたかったです」

 一方で、国葬当日の27日も神戸・大阪・京都では国葬反対を訴えるデモが行われました。

 (大阪のデモに参加)
 「まずもって法律がない。憲法違反である。人の分断を図るものである。こういうものはやってはいけないことだと思います。(国葬を)止められへんかった悔しさはあるけれども私らは最後まで戦います」
 (京都のデモに参加)
 「行われちゃったらしょうがない…しょうがなくはない、本当に怒っています。怒り狂っています。国葬反対、とりあえず」

 自治体の対応も人々の反応も大きく分かれた1日となりました。