3年ぶりに本格開催された「岸和田だんじり祭」。この日のために準備を続け、この日を待ちわびた大勢の人たち。街はお祭りムード一色となりました。その現場に密着しました。

祭り前日の様子…だんじりが前を通る店にはバリケードも!

 祭りの前日の9月16日(金)、街は準備に追われていました。商店街ではゴミ箱が設置され、だんじりが目の前を通る居酒屋にはバリケードまで登場。
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 (うどんとふくべ 山崎一也さん)
 「(Qなぜお店の前にバリケードを設置?)だんじりが来たときに水槽とかが危ないから、そのためのバリケードですね。(Q水槽のふぐもヒヤヒヤしている?)それはどうかわからへん」

 さらに駅前にある観光案内所にはたくさんのだんじりグッズが並べられていました。
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 (観光案内所 松井孝人さん)
 「(Q毎年デザインが変わる?)そうです。これは2022年の特別品です。2022っていう記念の年号が入っていますので、たくさんうちも仕入れまして用意している状態です。(Q前日の気持ちは?)岸和田に盆と正月が一緒にやってきたという感じですね。それ以上の盛り上がりになると思います今年は」

去年はだんじり自粛の春木南地区「鳥肌が立っているぐらい緊張」

 街の期待が高まる中迎えた初日の9月17日(土)。

 (川地洋平アナウンサーリポート)
 「現在、時刻は午前5時5分です。早朝にもかかわらず、今だんじり小屋から大きなだんじりがひき出されました」

 岸和田だんじり祭は新型コロナウイルスの影響で2020年は75年ぶりに中止になり、2021年は規模を縮小して無観客で開催されました。取材した春木南地区は去年はだんじりを自粛したため、3年ぶりのお披露目となります。
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 (春木南曳行責任者 高野正人さん)
 「もう鳥肌が立っているぐらい緊張していますね。うれしさと緊張の両方ですね。人生かけているというか、そういう感じの意気込みでね。一生懸命、安全曳行でやっていきたいと思っています」

いよいよ祭りがスタート!「この音聞いたら元気が出てくる」

 いよいよ待ちに待った瞬間です。午前6時、勢いよくだんじりが走り出し、祭りがスタート!今年は岸和田地区・春木地区のだんじり全34台が参加。3年ぶりの制限のない開催に大勢の観客が集まりました。

 (観客)
 「3年ぶりやもんね。やっぱり良いよ。現場来てこの音聞いたら元気が出てくる」
 「(Q今年のだんじりはどう?)すごいな。久しぶりで楽しいです。(Qお子さんはおいくつ?)まだ1歳なんですよ。初めてのだんじり祭。(Qいつかはだんじりも?)ひくと思います」

 岸和田だんじり祭最大の見どころといえば『カンカン場』。重さ4トンを超えるだんじりが一気に加速してカーブを勢いよく回る豪快なやりまわしが披露されます。春木南のだんじりもカンカン場に到着。やりまわしに向けて準備を整えます。そして…。
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 (川地洋平アナウンサーリポート)
 「春木南のだんじりがやってきました。これからカンカン場、やりまわしです。スピードを上げて…見事90度方向転換!やりまわし成功です」

 見事なやりまわしに子どもたちも大喜びです。

「みんなが幸せになるように岸和田から発信していけたら」

 その後、だんじりは岸和田駅前の商店街へ。各町のだんじりが勢ぞろいするパレードも開催されました。
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 春木南のクラッカーを使った派手な演出が決まりました。
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 (春木南曳行責任者 高野正人さん)
 「(Q今年は有観客開催となったが?)『今年は通常通り観客を入れてやりましょう』っていう方針でここまできたので、(通常開催できて)良かったと思います。これだけ大人も子どもも本気でできるっていう姿がすばらしいから見に来てくれていると僕は思っているんですよね。やっぱり岸和田だんじり祭が最高やと思います。コロナ禍でも住んでいる人とか商売やっている人とか、そういう人を元気づけてみんなが幸せになるように、どんどん岸和田から発信していけたらええなと思っています」