8月15日、住宅での窃盗被害が滋賀県内で5年連続ワーストの米原警察署は一風変わった啓発活動を行いました。キーワードは「ラップ」です。
8月15日朝、滋賀県米原市のスーパーで響き渡った軽快なラップ。歌っているのは警察官です。
【スピーカーから流れるラップ】
「♪どっかでドロboは見てるんだyo!」
「♪あなたの施jo 案のjo無施jo 見てるかもyo!」
8月10日、米原署の道場にマイクを持った男女4人のラッパー…ではなく警察官が集まっていました。
(米原警察署生活安全課 藤田佳子巡査部長)
「全員生活安全課員です。米原市内で無施錠の被害が多発しておりまして、皆さんの耳に残る音楽としてラップを考案しました」
リーダーは藤田佳子巡査部長(51)。これまで腹話術などユニークな方法で啓発活動を行ってきた米原署きってのアイデアマン。ただラップはもちろん全員未経験です。
【練習の様子】
「♪防犯意識はダウンタウン ハラハラしかない MAIBARABARA…もういっかい!」
慣れないラップにリズムが合わない場面もありましたが思いは一緒。『鍵をかけてもらうこと』です。
【練習の様子】
「♪マイカーマイチャリマイホーム 施錠joしないなんて非joにヤバい!」
「♪面倒クサイ 被害にあったらもっと面倒クサイ」
「♪すぐ戻るチョットだけ 犯行時間もチョットだけ」
約4時間の練習の末、無事収録を終えました。そして8月15日、市内のスーパーで初めて音声が披露されました。市民の反応は…?
「物騒やなと思っているので、いいと思います」
「すごーい。すごいですね。子どもに言っておきます」
どうやら市民には響いているようです。
(米原警察署生活安全課 藤田佳子巡査部長)
「若い人が曲を聴いたとたんにリズムにあわせて店内入っていかれる様子をみると、ちょっとは反応あるかなと。伊吹山のように高い防犯意識をあげてもらいたいと思っています」