安倍晋三元総理が銃撃されて死亡した事件で、山上徹也容疑者(41)の刑事責任能力の有無を調べるための鑑定留置が始まりました。一方、警察は容疑者の自宅の3回目の捜索を行うなど犯行の裏付け捜査を進めています。

 7月25日午前10時すぎ、山上徹也容疑者が勾留されていた奈良西警察署を出発し、午前11時すぎ、容疑者を乗せた車両が大阪拘置所に到着しました。刑事責任能力の有無を調べるための鑑定留置が7月25日から11月29日まで行われることになっています。

 山上容疑者は7月8日、奈良市内で遊説中だった安倍晋三元総理を手製の銃で撃ち殺害したとして送検されています。警察はこれまで山上容疑者の自宅から手製の拳銃5丁などを押収していましたが、7月24日に3度目の家宅捜索を行い、新たに衣類数十点やレシートといった伝票などを押収したということです。

 警察は7月25日も現場で検証を行うなど犯行の裏付け捜査を進めています。