安倍晋三元総理が銃撃され死亡した事件。事件が起きた時、安倍元総理のすぐ後ろにいた男性が当時の状況を語りました。

 自民党奈良市支部の青年局長・櫻井大輔さん(47)。銃撃事件があった7月8日、櫻井さんは演説台に立つ安倍元総理のすぐ後ろにいました。

 (自民党奈良市支部 櫻井大輔さん)
 「このあたりに演説台があって安倍さんが立っていた。(Q櫻井さんは?)後ろですね、このへんに。安倍元総理が講演をされて、その後に『頑張ろう三唱』(の予定)で。次が私の番だったので後ろで待機していたような状況でした」
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 しかしその刹那、一発目の銃弾が放たれます。

 (自民党奈良市支部 櫻井大輔さん)
 「破裂したような音が鳴って、前がピカッと光って煙が出たような状態だったので。最初は『何かが破裂したのかな』と思って、『何か飛んで来たら危ない』と思って僕はかがんだような形だったんですけど。風圧みたいなものもありましたね。だから本当に爆発したみたいな感じで風が来たような」
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 そして二発目の銃弾が放たれました。銃撃された直後の安倍元総理の様子を櫻井さんは次のように話します。

 (自民党奈良市支部 櫻井大輔さん)
 「何か喋ろうとしているように見受けられたんですけど、すぐにふっと意識が遠のかれたような形です。皆さんが『頑張れ』って声をかけていたが反応はあったようには見えなかったです」

 警察官に取り押さえられていた山上徹也容疑者(41)を見て、櫻井さんは初めて状況を把握したといいます。

 (自民党奈良市支部 櫻井大輔さん)
 「何か攻撃を受けたのかなと、そこで初めて気付いた。銃みたいなものも道路に落ちていたので、『あれで撃ったみたいや』という話をしている人も周りにいたので。そういうことを聞いて状況を把握していった」
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 山上容疑者は犯行について、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)が「安倍元総理と繋がりがあると思い犯行に及んだ」などと供述しています。
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 山上容疑者の伯父によりますと、山上容疑者の母親は旧統一教会に1億円以上を献金し自己破産していて、山上容疑者のものとみられるツイッターアカウントにも旧統一教会への恨みが書き連ねられていました。

 (山上容疑者とみられるアカウント 2019年の投稿)
 「親に騙され、学歴と全財産を失い恋人に捨てられ、オレが憎むのは統一教会だけだ」