1000日後に行われる大阪・関西万博。1万8936日前、1970年に大阪で行われた大阪万博は、驚異の数字が動いた大イベントでした。

 1970年、大阪で開かれた「日本万国博覧会」。参加国数は77で100以上のパビリオンが出展しました。“人類の進歩と調和”をテーマに、科学の発展がもたらす未来の姿が披露されたのです。日本初の世紀のイベントを一度体験しようと、会場は連日、長蛇の列。183日間の会期中、訪れた人の数は6421万8770人で、1日の最多入場者数は9月5日の土曜日で83万6000人でした。

 実際に訪れた人たちはこのように話しました。

 (実際に訪れた人)
 「ソ連館に入るまでにとっとこと駆け足で列を作るところまで飛んでいったんですよね。やっと列作れて。2時間ぐらい経っちゃったね。(Qよかったですか?)よかったというわけには今日はいかなかったね。くたびれちゃって」
20220718_bannpaku-000115101.jpg
 (実際に訪れた人)
 「4時間は並んでまっしゃろ…。(Q万博は何度目?)7回目」
 「(Qどちらからですか?)神奈川県です。(Q新幹線も混んでいて大変でしょう?)そうですね。でもグリーン車取りましたからね、来るときは。お袋2人と女房と僕で、飛行機代入れても8万円(現在の30~40万円)ぐらいじゃないですか」

 入場者数以外でも大阪万博が残した驚きの数字があります。会場での迷子の数は4万8000件以上。届けられた落とし物の数は5万4000件、拾得金の合計は4892万4577円でした。また救急車の出動回数は1万1000件を超えました。

 会場では様々なイベントが行われましたが、注目を集めたのがタイからやってきた16頭のゾウの行進。さらに人間との綱引きで力比べをするという型破りなイベントもありました。

 また、会場には結婚式場も設けられ、55組が式を挙げました。

 (新婦)「この段に上がった途端に結婚しているんだなという実感が沸いたもんですから、自然に涙が出たんです」
 (新郎)「人類の進歩と調和という大きなテーマの中で、僕たち個人も、個人個人の生活ですけどね、調和がないとやっていけんと思うんです」

 まさに日本中が盛り上がったビッグイベントの盛況を物語る記録。1000日後の大阪・関西万博はどんな新記録が生まれるのでしょうか。