安倍晋三元総理が銃撃され死亡した事件で、逮捕された男が事件直前、安倍元総理の殺害を示唆する手紙を岡山市内から山陰地方に住む男性に送っていたとみられることがわかりました。

 7月8日、奈良市で参院選の遊説中だった安倍元総理が銃撃され、死亡しました。逮捕された山上徹也容疑者は、事件前日の安倍元総理の遊説先である「岡山にも行った」と供述していて、山上容疑者が岡山市から山陰地方に住む男性に手紙を送っていたとみられることが新たにわかりました。

 男性は旧統一教会、現在の世界平和統一家庭連合の活動を批判するブログを運営していて、手紙には“ブログの読者”と明かした上で、安倍元総理について「本来の敵ではないのです」「最も影響力のある(旧)統一教会シンパの1人に過ぎません」と記述。「安倍元総理の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません」と、殺害を示唆する内容が書かれていたということです。

 山上容疑者は、母親が旧統一教会に入会し多額の献金をして破産したころから「旧統一教会を恨んでいた」と供述していて、警察は動機の解明を進めています。