山上徹也容疑者(41)は「銃を作るたびに奈良県内の山中で試し撃ちした」と供述しているということです。

 7月15日、事件が起きたのと同時刻の午前11時半すぎ、献花台が設置されている奈良市内の近鉄大和西大寺駅の近くでは、多くの人が手を合わせて黙とうを捧げていました。

 7月8日、参院選の演説中に安倍晋三元総理が銃撃されて死亡し、奈良市の無職・山上徹也容疑者が逮捕されました。捜査関係者によりますと、山上容疑者は取り調べの中で「銃を作るたびに奈良県内の山中で試し撃ちした」と供述し、捜査員が山中を捜索したところ、弾痕とみられる穴の開いた木製の板やドラム缶のほか、コンクリートブロックが見つかっていたことが新たにわかりました。

 山上容疑者はこれまでに「犯行の前日に宗教団体の施設に試し撃ちした」などとも供述していて、奈良市内の旧統一教会の施設が入る建物の壁には銃で撃たれたような痕が6か所確認されています。

 警察は、山上容疑者が作った銃の試し撃ちを重ねて命中させる精度を確かめていたとみて、捜査を進めています。