7月8日、参議院選挙の応援演説中に安倍晋三元総理が銃撃され死亡した事件で、山上徹也容疑者(41)が逮捕されました。山上容疑者とは一体どんな人物なのでしょうか。

山上容疑者の小中学校の同級生は次のように話しています。

 (小中学校の同級生)
 「成績優秀で真面目でした。友人が多いという訳ではないが、すごくいい人柄でみんなから尊敬されていたと思います」

 成績優秀、特に図工が得意だったといいます。

 (小中学校の同級生)
 「自動で作った山上君だけがすごいものを作ってきた思い出があります。才能があったのですごい大人になると思っていました」

 同級生によると中学時代はバスケ部の主力メンバー、高校では応援部に所属していたということです。

 (高校時代の同級生)
 「ごくごく普通の高校生だったと思います。今回のようなことをするイメージはなくてどちらかというと物静かでおとなしい感じの子だったと思います」

 一方、動機について「母親が入信していた宗教団体」への恨みをあげている山上容疑者。

 かつて住んでいた実家近くの住民は次のように話しています。

 (実家近くの住民)
 「お母さんが近所で宗教の勧誘されていたらしい。世の中をよくするための目的で“血判”をさせられたことがあると聞いたことがある」

 2002年~2005年までは海上自衛隊に勤務。2020年からは人材派遣会社を通して京都府内の工場でフォークリフトで荷物を運ぶ仕事をしていました。派遣先の会社社長によると当初の印象は「おとなしくまじめ」だったといいます。

 (派遣先の会社社長)
 「就職した直後は正しい敬語が閊える常識的な人だという印象(Q社内で交流ある同僚・上司は?)ほとんどない。仕事以外の会話はほとんどないと社員・上司から報告を受けている」

 ところが勤務から半年後“問題行動”が目立つように。

 (派遣先の会社社長)
 「自己流の積載方法等をごり押しするといいますか。『そんなつみかたは、だめですよ』と同僚から指摘を受けると、『そしたらお前やれや』と反抗されたと」

 このトラブル以降、仕事を休みがちとなり今年5月に退職。警察の家宅捜索では山上容疑者の自宅から銃のような装置などが見つかっていて近所の住民も1年ほど前に“異様な音”を聞いたと話します。

 (近隣住民)
 「キュイーンというようなパイプを切るような音。そんな音が工事道具を使った音がうるさいとクレームがあったので、心当たりのある方はと管理会社から通達がきていた」

 同級生から『尊敬されていた』という山上容疑者はなぜ事件を起こすまでに至ったのか。全容解明が急がれます。