奈良市で安倍晋三元総理が銃撃され、死亡した事件で逮捕された山上徹也容疑者が、銃撃の1時間半前に現場の最寄り駅に到着していたことがわかりました。

捜査関係者によりますと、7月10日に殺人容疑で送検された山上徹也容疑者(41)の軽乗用車からは、銃痕がある木製の板が複数枚押収されていて、山上容疑者は試し撃ちをしたと話しているということです。

 また、事件当日は自宅近くの駅から近鉄電車に乗り、午前10時ごろに現場最寄りの「大和西大寺駅」で下車。付近の複数の商業施設に出入りしていたことが防犯カメラの映像で確認できたということです。

 警察は、事件の1時間半前から山上容疑者が現場周辺を下見していた可能性があるとみて、足取りを調べています。