安倍晋三元総理を銃撃した山上徹也容疑者(41)とはどんな人物なのか。今年5月まで勤務していた会社の社長が取材に応じ、「内向的な性格で、まさかこんな事件を起こすとは思わなかった」と証言しました。

 山上容疑者は人材派遣会社に登録していて、今年5月までの約1年半、派遣先の京都府内の倉庫でフォークリフトで荷物を運ぶ仕事をしていたということです。派遣先の会社の社長がMBSの電話取材に応じ、「おとなしく内向的な性格で、当初は真面目に仕事をしていた」と話しました。一方で、働き初めて半年後くらいから仕事の手順などにクレームをつけるようになり、同僚らの指摘に逆らうこともあったといいます。また、ガンマニアだったなどの話は聞かなかったということです。

 今年4月ごろ、山上容疑者は「体調が悪い、心臓が悪く病院に行く」と欠勤するようになり、4月中旬に退職の申し出があり、5月15日付けで退職したということです。

 一方で、山上容疑者が暮らす奈良市内のマンションの住人は過去に騒音に関する話があったと言います。

 (同じマンションの住人)
 「工作の音がうるさいみたいなもの(案内)が、2~3年ほど前に入っていたような記憶はあります。(Q何がうるさいと?)工作の音が。木工とか金属の削る音とかは書いてあった。管理会社から『うるさいから心当たりのある人はやめてください』みたいなことが書いてあった」

 山上容疑者の自宅からは銃のような装置などが見つかっていて、警察は動機の解明を進めています。