直木賞作家の今村翔吾さん(37)が、全国に受賞のお礼を伝える「まつり旅」へ出発しました。
118泊119日の『今村翔吾のまつり旅』
5月30日の朝、慌ただしく準備をしていた今村翔吾さん。
(今村翔吾さん)
「『今村翔吾のまつり旅・47都道府県まわりきるまで帰りません』ということで。恥ずいって」
自身の顔写真がラッピングされた車に乗り込み旅が始まりました。全国47都道府県の書店や学校などをまわり、直木賞受賞のお礼や本の素晴らしさを伝える、その名も『今村翔吾のまつり旅』です。
旅のスタートは地元の滋賀県。まずは草津市の施設を訪れました。
(今村翔吾さん)
「作家を呼ぶのはなかなか大変なので。お礼のために書店や施設とかいろんなところをまわりたいなと決めていました。きょうから118泊119日で」
期間中は一度も家に帰らず、全国約290か所をまわります。
(今村さんに会いに来た人)
「本当にこんなに近くに来てくださってうれしいです」
「楽しい旅をしてほしいです」
旅を続ける間も筆を止めることはありません。そこには今村さんの“ある思い”があります。
『だめだって言われている出版界を少しでも盛り上げたい』
去年11月、今村さんは閉店の危機に陥っていた大阪の書店の経営を引き継ぎました。
(今村翔吾さん 去年11月)
「僕ね、直木賞とったら記者会見で『47都道府県、ここからまわるまで帰りません』と宣言しようと思っていて。このだめだって言われている出版界を少しでも盛り上げる何かができたらいいなっていうのは本気で思っているんです」
そして今年1月、有言実行で直木賞を受賞。執筆の傍ら、メディアへの対応もこなしながら、旅の準備を進めてきました。
「まつり旅」初日の5月30日には滋賀県をまわり、その後は日本列島を縦断し、9月24日に自身の小説の舞台でもある山形県のゴールを目指します。
(今村翔吾さん)
「やると言ったからには最後までやり通したいと思います。今村翔吾のまつり旅ー!ありがとうございました!行ってきます!やっていること作家っぽくないな…」