4月23日、北海道の知床半島沖で観光船が消息を絶ちました。25日も行方不明者の捜索が続けられています。当時、観光船から海上保安庁などに「船首部分が浸水し沈みかかっている」、「船体が30度ほど傾いている」という連絡がありました。また、別の会社の観光船の乗組員は「船の前側が割れていた。そのまま下ろしていたから亀裂が入って水が入った可能性がある」と話しています。今回の事故はなぜ起きたのか。通報があった30度の傾きとはどのような状態なのか。海難事故の調査や原因究明などを行っている神戸大学大学院の若林伸和教授に見解を聞きました。