新型コロナウイルスの感染が収束せず、この約2年で海外旅行に行く機会がなかった人も多いと思います。そんな中、自宅と海外にいる地元ガイドをオンラインで接続し、リアルタイムで旅先の景色や体験を共有する「オンラインツアー」が注目されています。今回、MBSの大吉洋平アナウンサーはカンボジアのオンラインツアーに参加しました。

実際のツアーではあまり訪れることのない場所を案内

自宅にいながら海外旅行を楽しめるオンラインツアー。大吉アナウンサーが選んだ東南アジアにある「カンボジア」は、世界遺産のアンコールワットなど遺跡の宝庫として知られています。
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そのカンボジアから今回案内してくれたのが、ガイドのラトンさんです。

(ガイド ラトンさん)
「JTBオンラインツアーを担当するラトンと申します。日本語は専門学校で3年間勉強したことがあります」
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今回のオンラインツアーは、実際のツアーではあまり訪れることのないアンコールワットに近い村でカンボジアの人たちのリアルな生活を見てみようというものです。ZOOMを使い現地とリアルタイムで結んでいて、質問があればチャットで聞くこともできます。
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まずは農村の暮らしの様子がわかる民家の見学です。

(ラトンさん)
「高床式住居の家なので、柱の上に立ちます。上のほうは部屋が2つあります」
(大吉アナウンサー)
「こういうお家なんですね、カンボジアの民家って。高床式」
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(ラトンさん)
「この薪でごはんを作ります。火を起こすためにたいまつを最初にライターで燃やして」
(大吉アナウンサー)
「薪で火をつけて食事の準備をするんですね。すごくリアルに伝わってきます」
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(ラトンさん)
「カンボジアは桶がお風呂の代わりです。コンクリートでできた桶で、そのまま人が入るわけじゃなくて、水をとって頭にかけて浴びる。壁がないお風呂なので、自分のスカートを巻いて浴びたりしますね」
「民家の訪問は以上となります。次は、車で5分くらい移動してチュレウという市場のお買い物の様子を楽しくご紹介させていただきたいと思います」

市場も見学 ガイドに味の感想もお願い

到着したアンコールワット近くの村にある小さな市場には、たくさんの食べ物が売られていました。
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(ラトンさん)
「いまの時期は乾季で、乾季の果物はスイカなどがあります」
(大吉アナウンサー)
「日本のスイカとまた違う」
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(ラトンさん)
「こちらはお菓子屋さんです。このお菓子は日本語で『ちまき』。ちまきはバナナの葉っぱで包んで、中にはもち米とバナナが入っています」
(大吉アナウンサー)
「おいしそう」
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(ラトンさん)
「これはサンドイッチです。サンドイッチのパンの中にはお肉・玉ねぎ・角煮を入れて挟むもので、おいしいです。一本のサンドイッチは45円くらい」
(大吉アナウンサー)
「安い!」
(ラトンさん)
「一本だけでおなかいっぱいになります」
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(ラトンさん)
「このお菓子は中に豆が入っています。油で揚げて上にごまをかけています。日本の皆さまに試食していただきたいな」
(大吉アナウンサー)
「試食したい!」

とは言っても試食はさすがにできないので、チャットを使って味の感想をお願いしました。
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(ラトンさん)
「このお菓子の名前はクメール語で『ノムクローチ』といいます(※ノム=菓子 クローチ=みかん)。みかんような形をしているからです。おいしいよ」
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あっという間の1時間。ツアー終了後、ガイドのラトンさんに話を聞きました。

―――コロナ前は1年間で何人くらいの日本人をガイドしていました?
「平均300人~400人ぐらい案内していました。いまは仕事は全然ないです」
―――コロナが終わったら多くの方がカンボジアに旅行に行けたらいいですね?
「それはすごくありがたいことです。ガイドの仕事があったり、お客様も行きたいところでリフレッシュできることは両方ともいいことだと思います。お体に気をつけて、またカンボジアでお目にかかれる日を楽しみしています」