1月3日にSNS上に投稿されたある写真が、「幻想的」「神秘的」とSNS上で話題となり、18万以上のいいねを記録したということです。その写真は南米ボリビアのウユニ塩湖と同じように上下対称のように写っていて鏡の世界が広がっています。実はこの写真は関西のある場所で撮影されたものでした。撮影した男性に美しい写真を撮れる秘訣を聞きました。

撮影場所は京都府福知山市にある「スーパーの駐車場」

京都橘大学で心理学を学ぶ芦田聖太さん(21)。写真サークルに所属し1日1枚を目標に写真をSNSに投稿しています。
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1月3日にSNS上に投稿されて「幻想的」「神秘的」と言われた写真は芦田さんが撮影したものです。
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そこで、芦田さんに例の写真を撮った場所に連れていってもらいました。
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車で約2時間をかけて向かったのは京都府福知山市の郊外にある、大型のスーパーマーケットでした。
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(芦田さん)
「(Q駐車場で写真を撮ったわけじゃないじゃですよね?)いや本当にここで撮りました。(Qこれはどうやって撮るんですか?)水たまりを探してもらって、近づける感じで撮ったっていう感じです」
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芦田さんは、正月に帰省した際に風景を雪解け水に反射させて『リフレクション』という手法で撮影していました。芦田さんによりますと、スマホの画面サイズを超広角にしたうえで、スマホを持って、地面にギリギリまで近づき撮影したということです。
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実際に撮影した写真に比べて、投稿された写真は新海誠さんのアニメーションのような仕上がりに。アプリを使って色合いなどを補正していきます。

(芦田さん)
「明るさとか暗いところをちょっと明るくしたりとかをするんですけど。ハイライトを落としてあげたりとか。また、霞除去というのが結構ポイントで、ぼわっとしているところをくっきりさせられることができるんです」

加工時間はわずか5分程です。

舞台となったスーパーも驚き…店のホームページでも紹介

舞台となったスーパーも驚きでした。

(SUPERCENTER PLANTー3福知山店 林良平副店長)
「ビックリしました。こんな幻想的な風景がお店で撮れると思っていなかったので。ついつい(私も)フォローしてしまいました。(お客さんから)本当にここで撮ったんですか?という声を聞きまして。『だいたいあのへんです』と言ったり。ぜひ第2弾、第3弾を」
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そこで店のホームページでも『実は、当店の駐車場の写真なんです!そしてぜひ当店にもお越しくださいませ!』と画像を掲載して紹介していました。
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さらに、取材中には芦田さんのサインを求める人も現れました。SNSでの人気を見たそうです。

シーン選びは「何気ない日常的な風景」

芦田さんはシーン選びのこだわりについて、次のように話しています。

(芦田さん)
「僕自身、田舎に住んでいたというのもあって、最初は何もない田舎って魅力があるのかなと思っていましたが、実際に大学生になって京都の市内のど真ん中に住むようになってから田舎がすごく恋しくなって、逆にああいうの良かったなと思って、そこで結果的に見つかったのが日常の風景でした」
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芦田さんが投稿するリフレクション写真は、雪が積もった家だったりあぜ道にある踏切が写る写真です。
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何気ない日常の光景が上下対称の鏡の世界として、展開されています。
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(芦田さん)
「なかなか注目されない場所でもこういういいところがあるんだよというふうに自分の写真を通していろんな人に知ってもらって、結果的に地方創生じゃないですけどなんかそういう形になればいいのかなと思っています」