大阪府は、令和7年度の高校入試について、今年1月31日時点の進路希望調査を発表しました。調査は大阪府公立中学校校長会が実施して、まとめました。
大阪府内の中学校を今年3月に卒業する見込みの生徒らは65344人いて、少子化の影響もあり去年より約1200人減っています。その中で、大阪府内の公立高校(全日制)を希望している人は36701人、公立校を希望する割合は56.17%となっています。これは去年同時期の調査の59.03%より3ポイントほど低くなっています。
これに対し、今回府内の私立高校を専願で希望している人は19184人いて、私学専願率は29.36%、去年の26.28%より3ポイント上がりました。
◆72校で定員割れの可能性 「今年で3回目」可能性ある学校も
大阪府内では、今年度からの私立高校の授業料無償化により、私立を希望する生徒が増加傾向にあり、一般選抜を行う全日制高校128校のうち、72校で定員割れの可能性があります。
府立高校は、定員割れが3年続いた場合、再編整備の対象になる可能性があり、今年で3回目の定員割れになる可能性があるのは、北摂つばさ、淀商業、鶴見商業、住吉商業の4校です。
また、全日制でなく通信制を選択肢と考える生徒も4540人と、一定数いることがわかり、府教委は、去年に続き通信制が新たな学校選びの傾向ではないかと注視しています。
◆学校別の倍率を見る(旧第1学区)
旧第1学区、学校別の倍率は、春日丘1.82倍、山田1.65倍、吹田東1.34倍などとなっています。
いっぽう、北摂つばさ0.58倍、阿武野0.69倍、渋谷0.87倍など現在の時点で第1志望者数が定員に達していない学校もあります。
◆学校別の倍率を見る(旧第2学区)
旧第2学区、学校別の倍率は、東1.41倍、旭1.35倍、枚方1.23倍などとなっています。
いっぽう、野崎0.52倍、門真西0.66倍、西寝屋川0.53倍など現在の時点で第1志望者数が定員に達していない学校もあります。旧第3~第4学区や、北野・天王寺・高津など専門学科のある学校についての倍率を以下にまとめています。