12月になり、本格的な受験シーズンに入りました。大阪私立中学校高等学校連合会は、2024年4月の新入生について、入学金や授業料を改定する学校の数や具体的な額をまとめ、11月30日に発表しました。

 入学金等を上げる私立学校は、高等学校で8校、中学校で4校あり、授業料等を上げる私立学校は、高等学校で9校、中学校で9校あるということです。初年度納付金の改定幅は、今年度に比べて、1万2000円~15万円高くなっているということです。

私立高等学校はどうなる?

私立高校で、令和6年度から【入学金等】を上げるのは以下の8校で、改定額の幅は3~5万円です。

大阪国際(5万円)、樟蔭(4万円)、履正社(4万円)、清明学院(3万円)、大阪学芸(3万円)、興國(3万円)、清風(3万円)、早稲田摂陵(3万円)

【授業料等】を上げるのは、入学金も上げている1校を含む9校あります。改定額の幅は1万2000円~9万2000円です。

建国(9万2000円)、近畿大学泉州(7万円)、香ヶ丘リベルテ(5万円)、堺リベラル(5万円)、城南学園(3万円)、関西学院千里国際(2万6000円)、清明学院(2万円)、好文学園女子(1万4000円)、関西創価(1万2000円 大阪府と協議中)

改定していない私立高校も含めて、初年度納付金は、70万3360円~156万6000円の幅になっているということです。

【納付金を額の多い順に見る(連合会の資料から作成)】
スライド3.JPGスライド4.JPGスライド5.JPGスライド6.JPGスライド7.JPGスライド8.JPGスライド9.JPGスライド10.JPGスライド11.JPG

私立中学校はどうなる?

私立中学校で、令和6年度から【入学金等】を上げるのは以下の4校で、改定額の幅は3~6万円です。

清風(6万円)、大阪国際(5万円)、樟蔭(4万円)、浪速(3万円)

【授業料等】を上げるのは、入学金も上げている1校を含む9校あります。改定額の幅は1万2000円~15万円です。

関西大学第一(15万円)、建国(12万円)、浪速(6万円)、梅花(3万6000円)、城南学園(3万円)、四條畷学園(3万円)、関西学院千里国際(2万6000円)、初芝立命館(2万円)、関西創価(1万2000円)

改定していない私立高校も含めて、初年度納付金は、50万5000円~156万6000円の幅になっているということです。

値上げの理由 学校側が示した主なものは?

【高等学校】
▼教育環境改善・充実のため11校(内訳:校舎改修4校、トイレ改修2校、体育館新築2校、厨房新築2校など)
▼収支改善5校(内訳:物価光熱費高騰3校、入試経費増加1校など)
▼教育内容の充実・向上2校(内訳:教員増員1校など)

【中学校】
▼教育環境改善・充実のため8校(内訳:空調2校、校舎改修1校、LED化1校など)
▼収支改善5校(内訳:物価光熱費高騰4校など)
▼教育内容の充実・向上2校(内訳:放課後学習支援の外部委託1校など)