10月14日に男子が開幕したバレーボールのVリーグ。10月21日、いよいよ女子もスタート。来年の3月まで熱戦が繰り広げられます。昨シーズンは、レギュラーラウンド終盤戦でのよもや失速で、上位チームが争うファイナル4への進出を逃したJTマーヴェラス。今季の開幕を前に、監督や選手たちが優勝への固い決意を語りました。

 先週行われた決意表明の場で吉原知子監督がまず口にしたのが「何が何でも優勝して、タイトルを奪還する」の言葉。「何が何でも優勝するという強い気持ち、(ゲーム中たびたび訪れる)困難なときでも考え続けられる頭脳、ひとりひとりが与えられた役割を全うする責任感、それがそろえば優勝に近づける。今シーズンはチーム一丸となって、絶対に“テッペン”をとりに行く」と力強く宣言しました。
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 また、今シーズンからキャプテンに就任した田中瑞稀選手も「個の力を結集して、皆さんの胸が熱くなるようなバレーボールを届けたい。苦しいときこそ、みんなで高めあって、優勝を目指したい」と、タイトル奪還への熱い思いを語りました

 9月から10月にかけて行われたパリオリンピック予選。見事パリへの切符を手にした男子に対して、あと一歩のところで出場権を獲得できなかった女子。代表選手にとっては、このVリーグは「個」の力を高めるうえで重要な実践の場。

 代表でも中心選手として活躍した林琴奈選手は「(代表では)プレッシャーがかかった場面で、普段やっていることが出せるか、強い気持ちを持つことの大事さを学んだ。このVリーグでは、その気持ちの強さを練習からしっかり磨いていきたい。そして今年は最後まで戦い抜いて、絶対に勝ちたい」と話すと、和田由紀子選手も「準備の場面から代表では学ぶことが多かった。リーグの中でも苦しい場面が出てくると思うが、チームを引っ張っていく立場を自覚して、できることを常に考えてやっていきたい。今年こそは絶対に優勝する」と力強く語りました。

 田中瑞稀選手、林琴奈選手、和田由紀子選手といった日本代表選手に加えて、アメリカ代表のアンドレア・ドルーズ選手、フィリピン代表のサンティアゴ・アライジャダフニ選手も加入。東京オリンピックでは正セッターを務めた籾井あき選手、アジア大会でも活躍した期待の若手・西川有喜選手も健在のJTマーヴェラス。吉原監督は「(代表活動に参加した)選手達は、厳しい戦いを経験して、1本の重み、厳しさを感じて帰ってきている。だからこそ、すべての面でチームを引っ張っていってほしい。(世界での戦いに向けて)このリーグの中で、心・技・体をさらに鍛え上げてほしい」と代表選手への期待を口にしたあと、「(練習拠点のすぐ近く)甲子園での阪神タイガースの躍動には本当にいい刺激を受けた。素晴らしい優勝をした阪神タイガースさんに負けていられない」と締めくくった。

 闘将のもと、チーム一丸で優勝を目指すJTマーヴェラス。今シーズンの戦いぶりから目が離せない。


【JTマーヴェラス Vリーグ日程(10月・11月)】
10月21日(土)JT 対 トヨタ車体 (SAGAアリーナ)
10月22日(日)JT 対 埼玉上尾 (SAGAアリーナ)
10月28日(土)JT 対 東レ (ジップアリーナ岡山)
10月29日(日)JT 対 岡山 (ジップアリーナ岡山)
11月4日(土)JT 対 デンソー (パークアリーナ小牧)
11月5日(日)JT 対 NEC (パークアリーナ小牧)
11月11日(土)JT 対 KUROBE (おおきにアリーナ舞洲)※
11月12日(日)JT 対 PFU (おおきにアリーナ舞洲)※
11月25日(土)JT 対 アランマーレ (加古川市立総合体育館)※
11月26日(日)JT 対 久光 (加古川市立総合体育館)※
 ※はホームゲーム


(MBSスポーツ解説委員 宮前 徳弘)