Press Release MBS

2021年4月 1日
株式会社毎日放送
株式会社MBSラジオ

「株式会社MBSラジオ」、「株式会社毎日放送」
ラジオ、テレビが独立した会社で再スタートしました

株式会社毎日放送はながらくラジオ、テレビ兼営で放送事業を行ってまいりましたが、本日ラジオ事業が独立し、株式会社MBSラジオとして事業を開始いたしました。株式会社毎日放送は商号を変更せず、テレビその他の事業を継続してまいります。
なお、放送局を識別するためのコールサイン(呼び出し符号)は、MBSラジオは JOOR のまま変更ありません。毎日放送デジタルテレビはきょう午前0時より JOOY-DTV に変わりました。また、MBSラジオはラジオ受信機だけでなくスマートフォンなど様々な機器でラジオ番組を聴いていただきたいという思いから「ポチっとMラジ」というキャッチフレーズをきょうから使用しています。
それぞれの会社として再スタートするにあたり、毎日放送は午前10時から、MBSラジオは午前11時から入社式を行いました。毎日放送は19人(一般12人、アナウンサー3人、技術2人、ITエンジニア2人)の新入社員が入社、MBSラジオは毎日放送からの出向者を除く18人の社員が入社式に出席しました。毎日放送の三村景一社長、MBSラジオの浜田尊弘社長の挨拶の概要は下記の通りです。

 記

【毎日放送 三村景一社長】
毎日放送の社員になられたこと、全ての役職員を代表して、お祝いと歓迎の言葉を述べます。たくさんの会社がある中、この会社を選んでくれたこと嬉しく思っています。ありがとう。
今ここにいる19人の皆さんは、コロナ禍で様々な制約がある学生生活を過ごした最初の世代です。旅行はおろか、友達同士で集まること、クラブやゼミの行事など、学生最後の1年にしておきたいことが出来なかった、そんな悔しさをもって社会人としてのスタートを切られました。
内定者研修も集まることができず、心配していましたが、ここにいる19人は入社前からオンラインで交流し、結束を高めてきたと聞いています。コロナ禍という困難を乗り越えて前向きに1年を送った皆さんは、これからのテレビが直面する困難にもそれぞれの個性を活かしながら立ち向かっていけると確信しています。
今年度から3年間の中期経営計画で、「MBS はそう来るか」と支持信頼され、他局と差別化される新しい価値を創造していくことを宣言しました。放送局はコロナ禍を度外視しても大変厳しい環境にあります。そんな中、あえてこの業界に飛び込んできてくれた皆さんの熱き想いを、大変たくましく感じています。これからの時代に放送の何を守って、何を打ち破って変えていくか。大きく変えることは「大変」とも読め、実際大変なことなのですが、これからこの会社は大きく変わる、変えていかなくてはなりません。
コロナ禍を通じて何よりも大事だと強く感じたことは、元気であること、元気であって欲しいということです。だから元気の出る挨拶をしたいと思いますが、人が元気をもらえるのは役員の挨拶などではなくて、番組だったり映画、本、音楽だったり、一緒に働く仲間や出演者、クライアント、取材先など、身近にいる色んな人たちです。色んな人たちから刺激や元気をもらう日常が始まります。そういう会社です。出会いの場がいっぱいあります。人と人がつながって、人と人をつなげて、人と街、地域が少しでも、きょうより明日が元気になるようにするのが私たちの仕事です。そんな思いから70周年に向けて「あしたのために」をキャッチフレーズに掲げました。
そのためにも、皆さん一人ひとりが心身ともに元気であることが大事です。仕事を通じてみなさんの人生が、きょうよりも明日が豊かなものになって欲しいと切に願います。頑張っていきましょう。

【MBSラジオ 浜田尊弘社長】
18人の社員の皆さんおめでとうございます。幅広い年齢層の個性豊かな方々の入社式です。こうしている間も生放送は続いていて、現場に負担をおかけして出席していただきました。意義深い門出になればと思います。
1951年9月1日に本放送を開始して70年目の、ラジオとテレビの毎日放送が今日、テレビ事業を株式会社毎日放送に、ラジオ事業を株式会社MBSラジオに分けて、それぞれが単営の基幹放送事業社になりました。
今までは色んな立場だった人々が今日から、同じ会社の仲間として、個性を活かし合い、自分を存分に表わし、互いのデコボコをそのままに、時には埋め、助け合う、今日からは様々な多様性を活かして、在阪他局との競争に勝って行きたいと思います。皆さんは即戦力の知見をお持ちの方なので、与えられる仕事ではなく仕事を作っていってください。行動を起こして失敗する奴が何もしない奴より評価される会社です。仕事を評論せずに実践してください。
会社が独立することはリスナーにはあまり関係ないことかも知れませんが、変わったんだねということを理解していただくためにも、今日は朝から「子守康範 朝からてんコモリ!」でも「ありがとう浜村淳です」でも、Mラジという放送局になりました、Mラジという愛称で呼んでくださいと告知しています。キャッチフレーズの「ポチっとMラジ」はAMからFMへ、そしてradikoへと、聴く環境の変化に対応していくエムラジの未来をうまく言い表せたと思っています。
Mラジの経営理念はご承知だとおもいます。コンセプトは「おしゃべり」と「音楽」、ビジネスモデルはリスナーとクライアントの「マッチング」、スタンスは時代に敏感で柔軟な創造力による「進化」、ビジョンは自らに制限をかけない「脱ラジオ」、ミッションは災害時には寄り添う基幹放送事業社の「信頼と信用」といたしました。
今までと代わり映えしないと思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、今までのラジオの精神を改めて言い越し、分かり易くまとめたからです。現状維持、面倒くさいことはしないということではありません。70年のDNAはそのままで、新しいことに挑んでいきましょう。
皆さんにとってラジオはどんな存在ですか?僕はラジオから色んなことを教えてもらいました。皆さんは年代もバラバラなので捉え方もバラバラでしょうが、世代を超えて共通することは、ラジオは一人で聴いているということではないでしょうか。アイドルの雑談を楽しみに、車に乗りながら、テレビに飽きた時、しんどい時、寝る前にちょっと、色んな状況でも、たいてい一人ですよね。ラジオはテレビの様な「物知りが一方的に教えてくれる」より、「一緒に物を考える」メディアだと思っています。
皆さんQUEENというロックバンドをご存知だと思います。彼らの曲に「RADIO GA GA」という曲があります。その歌詞をご紹介してお祝いの締めにしたいと思います。
10代の頃の夜は、君が唯一の友達だった。君が僕の知るべきことを、全て教えてくれた。君は空も飛べるって気にさせてくれた。ラジオ、それが君なんだ。そして僕たちは音楽を見るようになった。何時間も映像で色んな事を知るようになり、耳を使わなくなった。祈ろう古い友の君がいなくならない事を。この映像の世界に飽きてしまった時に、皆は君を恋しがる。君はまだ影響力を持っている。僕には聴こえる、ラジオが、夢中になれることを、叫んでいるのが。
皆さんと一緒にこんな会社にしたいと思います。本日はおめでとうございます。


【ポチっとMラジ ロゴ】
ラジオ_ポチっとMラジロゴ_横社名あり.jpg

以上
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社毎日放送 広報部
株式会社MBSラジオ 経営管理室