■2025年11月14日

豊中市立緑地小学校

講師:床並花(人事部)・松澤良治(総務部)
 参加者:小学5年生118人
2025年度出張授業15校目は豊中市立緑地小学校。
元気いっぱいの児童118人に会いに「らいよん号」でいってきました。
1コマ目は、報道記者だった床並講師の担当。取材から原稿の執筆・チェック、映像の編集など「ニュースが放送されるまで」のウラ側を説明しました。例題として紹介したのは、『西宮神社の開門神事・福男選び』のニュース。児童からは「何人が参加したの?」「当時ってどれくらい寒かったの?」「誰が一番福だったの?」と次々と質問が。どれも的確な質問で素晴らしかったです。実際に現場に行った人にしか伝えることのできない気温や匂い、味などを視聴者のみなさんの代わりに伝えることで、その場に行ったような気持ちにまずはなってもらうことを意識しているとお話しました。
続いては、実際に放送した映像にあわせて原稿を読む「アナウンサー体験」。
児童4人が挑戦してくれました。実際のアナウンサーさながら、原稿を読みながら
カメラ目線も意識できていて感動しました。きっとたくさん練習してくれたんでしょうね。
2コマ目は、元海外特派員である松澤講師が担当しました。MBSの報道カメラマンが撮影した『阪神・淡路大震災』の映像を鑑賞後、児童からは「想像以上の悲惨な映像でした」「あれだけ家が壊れていたのに、今、こんなに復旧しているのがすごいと思った」といった感想が寄せられました。続いて、海外での紛争や戦争の取材についてのお話。「ガザ見渡す限り廃墟」の記事を引用し、イスラエルとパレスチナ間の戦争について解説しました。「なぜ、危険を冒してまで戦争や地震の取材に行くのでしょうか」という問いかけに対し、児童からは「世界に悲惨な状況を伝えるため」という回答がありました。これを受け、講師は「もし誰も取材に行かなければ、悲惨な状況は誰にも伝わらない。だからこそ、報道の記者やカメラマンは、世界がどのような状況にあるのかをできるだけ自分の目で見て、事実を報道するのです」
というメッセージを児童に伝えました。
緑地小学校のみなさん、ありがとうございました。

MBS出張授業

「MBS出張授業」は、当社がCSR活動の一環として、2011年から近畿各地の小学校で実施しているものです。小学5年の社会科の単元「情報とくらしのかかわり」における「放送局の働き」について理解を深めていただくため、報道記者やディレクターなど番組制作経験豊富な社員が講師となって、皆さんの学校にお邪魔し授業を行います。