■2025年11月 7日
神戸市立五位の池小学校
講師:尾嵜豪(事業業務部)・大西あがさ(労政部)
参加者:小学5年生54人

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2025年度出張授業13校目は神戸市立五位の池小学校。
今日は3時間目、4時間目の実施で、2クラスの児童が参加しました。
1コマ目は、MBSのお魚博士。尾嵜講師の担当。部屋に入るとき、教室の外から見ただけでもたくさんのキラキラした目が光っていました。これだけ感度の高い小学5年生は初めてです。まず生き物が好きかを聞いたときのリアクションが素晴らしかったです。最初にテレビのお魚博士が生まれるまでを自己紹介ふくめて簡単に紹介し、いきものの名まえ当てクイズから入りました。そして、毎日放送の番組で発見のきっかけとなったクニマスの話、深夜バラエティ番組で初めて見つけた道頓堀川のニホンウナギの話など、番組で扱ったいきものとその情報の出し方について取り上げ、やらせと思われがちな企画のリスクに対し、テレビで科学をどう正しく伝えるか、についてどんな取り組みをしているかをお話しました。
特にクニマスと名前を聞いて知っている児童がいたことに驚きました。その後、時間超過したので、休憩の間、質問コーナーを設けました。興味のある児童のみなさんがボクの周りに集まってきていろんな質問が飛び交い、本当に感度の高い児童だなと感心しました。
『どうやったらお魚博士になれますか』という質問から、ウナギの産卵場所や生態についてなど色々聞いてくれました。
アナウンサー体験では、テレビの生放送のカウントダウンについてお話し、選ばれた4人のミニアナウンサーに、教室の全員で声をそろえてカウントダウン、10秒前からはじめて、「・・・2、1、」は、言ってはダメよ、と言っても必ず誰かが「にー!」といって笑いが起こったり、楽しい現場でした。一言でも言いよどむと、VTRの音アップとナレーションがぶつかって、オンとオフが合わなくなり、ニュースとして成立しなくなる大変さに、児童のみなさんも驚いていたようでした。
4人も徐々に上手になっていき、楽しくニュースの現場を学べました。
2コマ目は、よんチャンTVなどで、ニュースの編集長をしていた大西講師が「記者や編集長が、毎日どんな仕事をしているのか?」をお話しました。
児童の皆さんに、授業の発表や壁新聞を作る時に気を付けていることを尋ねると、「みんなに分かりやすくするようにしている」という意見が。私たち記者も、まさに同じような考えで放送に携わっていることをお伝えしました。
大西講師が記者として編集長として大切にしていたのは、世の中を良くして、視聴者の皆さんが安心して暮らせる社会になるためのニュースが一番大事だということ。そして記者は、皆さんの代わりに取材をさせてもらっているのだということを忘れてはいけない、ということ。自分の胸に手を当てて、お伝えしました。
最後に先生が、「情報を正しく伝えることに、放送局の人たちがとても努力されていることが分かりました」と仰ってくださり、様々な情報があふれる今、今回の出張授業が、少しでも児童の皆さんのこれからに役立てばと心から願いました。
五位の池小学校のみなさん、本当にありがとうございました。
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MBS出張授業
「MBS出張授業」は、当社がCSR活動の一環として、2011年から近畿各地の小学校で実施しているものです。小学5年の社会科の単元「情報とくらしのかかわり」における「放送局の働き」について理解を深めていただくため、報道記者やディレクターなど番組制作経験豊富な社員が講師となって、皆さんの学校にお邪魔し授業を行います。